COSMO

コスモエネルギーホールディングス

2023年 桐山社長 年頭挨拶について

2023年1月4日
コスモエネルギーホールディングス株式会社

 

コスモエネルギーホールディングス 代表取締役社長 桐山 浩の年頭挨拶の要旨を以下の通り、お知らせいたします。なお、本年は新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、コスモエネルギーグループ社員に動画配信する形での挨拶となっております。

 

皆さん、明けましておめでとうございます。
今年のお正月は、コロナの制限も緩和され、久しぶりに帰省あるいは旅行できたという方も多かったのではと思います。引き続き予断を許さない状況は続くものの、早くマスク着用の必要がない以前の生活に戻れればと思っています。

 

昨年を振り返ると、やはり変化の大きな一年であったとともに、これからの転機になる年となったのではないかと思います。

 

コロナ禍の中、スタートした昨年でしたが、2月にはロシアがウクライナに侵攻し、ロシアから欧州に供給されている天然ガス、石油の供給不安から、エネルギー価格が高騰しました。
さらに、エネルギー価格の高騰をきっかけに、世界経済の兆候はインフレに振れています。米国はいち早く金融引き締めに動き、急速な利上げが続きました。
その結果、年初80$/バレル程度だったWTIは、ロシア侵攻で120$/バレルまで上がり、米国利上げと共に70$/バレル迄低下するという激しい値動きがあった一年でした。
それと共に、金融緩和を続けた円は一時150円/ドルまで円安となりました。ロシアと西側諸国の対立は決定的となり、同時に米中関係も悪化を続けました。再び東西冷戦時代のような流れとなる可能性もあるのではないかと思います。また、サプライチェーンの混乱もあり、単純な経済優先のグローバリゼーションが終焉を迎えたと感じています。
温暖化の問題も従来のコストとCO2削減のジレンマに加え、エネルギーセキュリティが加わり、トリレンマとなりました。カーボンニュートラルへ向かうトランジションが非常に困難になって来たと思います。そういう意味では今年UAEで行われるCOP28は、産油国で行われる初のCOPということで、現実的なトランジションプランについて話し合われることを期待しています。

 

加えて、昨年の話題としては、やはりワールドカップの日本代表の活躍に触れざるを得ません。ドイツとスペインに勝って首位通過するとは、世界中の誰が予想したでしょう。本当に感無量です。
私は、日本サッカーの転機はやはり93年のJリーグ発足だと思っています。それまでのアマチュアからプロの受け皿を作り、企業主体から市民スポーツへというビジョンを持ち、それから約30年間戦略的に取り組んできたことが今回の結果にもつながったと思います。
一方で、サッカーはチームスポーツでありますが、強くなるためには「個」の強化がかかせないというのが本質であり、欧州に移籍し各選手が「個」の力を上げた結果が今回の躍進を支えたと考えています。
さらに決勝戦を見ると、アルゼンチンにはメッシ、そしてフランスにはエムバぺという「卓越した個」の存在がありました。日本代表が更に上を目指すためには、「個」の強化と戦術含めたチーム力の強化に加えて、「卓越した個」の存在が必要となります。そういった存在は、ある種突然生まれるというのが定説のようです。如何にそのような才能が生まれ易い環境を整えて、さらに、突然生まれた才能を潰さずに伸ばして行くか。日本サッカー界全体の戦略を持ちつつも、もうそういうレベルで考えていかなければ、W杯のベスト8、ベスト4は狙えないのではないでしょうか。

 

会社も全く同じで、
1. 経営戦略、戦術
2. 個の強化(リスキル、専門性の強化)
3. 人材のポートフォリオ(適材適所)
4. ダイバーシティ&インクルージョン
5. 従業員エンゲージメント(個々が会社に誇りを持つ)
が揃って、はじめて会社の競争力を上げることが出来ると考えています。まさに現在よく言われる「人的資本経営」の概念に非常に近く、コスモはそこに注力して、さらに競争力を上げていきたいと思います。

 

今年度は残り3か月となります。原油価格あるいは為替もやや流動的ではありますが、グループの力を結集し緩むことなく結果を出していきたいと思っています。
同時に現中期経営計画が終了します。全社一丸となった皆さんの頑張りと、環境にも一部助けられ、大幅達成で終了することが出来そうです。永らく大きな経営課題であった財務体質も一定の改善が図られ、ようやくスタートラインに着けたという感があります。

 

そして今年は第7次連結中期経営計画がスタートします。非常に環境変化が激しく進路の選択が難しい時代ですが、長期ビジョンも踏まえた先を見据えた計画に仕上げていきます。そして、先ほどの人的資本経営を含め、サステナブル経営も重要性を増しており、財務と非財務を融合した中期経営計画にしたいと考えています。

 

最後になりますが、今年の明るい話題では、9月にラグビーワールドカップフランス大会があります。サッカー同様、大健闘を期待しています。

 

皆さん、今年もコロナには十分に気を付けて、元気に明るくコスモらしく、過ごしていただきたいと思います。
この新しい年が皆さんにとって、より良い年となるよう心より祈念し、私の新年の挨拶とさせていただきます。

 

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以上

【本件に関するお問い合わせ先】
コスモエネルギーホールディングス株式会社
コーポレートコミュニケーション部 広報グループ 細谷・蒔田
TEL 03-3798-3101  FAX 03-3798-3841