CDOメッセージ
コスモエネルギーグループは、Vision 2030の実現に向けて、最重要マテリアリティの一つに「デジタル変革(DX)」を掲げ、「デジタル・ケイパビリティ」の向上と「チェンジマネジメント」の推進に取り組んでいます。
CDO (Chief Digital Officer)
at Cosmo Energy Holdings Co., Ltd.
ルゾンカ 典子
Noriko Rzonca
私たちが目指すDXは、業務効率化だけではなく、データとテクノロジーを活用したビジネスモデルの進化であり、この変革を支えるのは社員一人ひとりの意識と行動です。そこで、DX推進に最も重要な、社員の意識改革および行動変容を促す要素として5つのC「Cosmo’s 5C」を謳っています。
Chance(機会)
Challenge(挑戦)
Change(変化)
Communicate(対話)
Commit(こだわり)
この5Cを軸に、私たちは「全員参加型DX」を推進しています。DXは一部の専門部署だけで進めるものではなく、全体最適化を目指しながら、全社員が自らの業務課題を「自分ゴト」として捉え、デジタルで解決する主体者となることが求められます。
そのために、グループ全体でDX人材の育成に取り組んでおり、「COSMO Data Campus」では、データストラテジスト、データサイエンティスト、データエンジニアの3タイプに応じた教育プログラムを展開し、累計1,161名のデータ活用コア人材を創出しました(2025年12月末日現在)。データ活用コア人材は、データ収集や可視化、データ分析を進め、全社的な取り組みの活性化に寄与しています。グループ社員のアイデアを形にする「Cosmo’s DX Hub」では、現場発の課題をDX専門部隊が伴走支援し、実装まで導いています。
また、全社員とのコミュニケーションツールとしての「DXアンケート」や「DXフォーラム」を定期的に開催し、社員のニーズやアイデアを可視化・分析し、施策に反映しています。とくにAIの活用を積極的に推進し、製油所のデジタルプラント化による安全性と装置稼働率の向上、配船計画策定の効率化や燃料消費量削減、需要予測の精度向上による業務効率化、バックオフィス業務での問合せ・申請の回答時間短縮など、具体的な成果が現れ始めています。
こうした取り組みが評価され、当社は経済産業省・東京証券取引所・情報処理推進機構が共同で選定する「DX銘柄2025」に初めて選定されました。これは、私たちのDXが企業価値向上に直結する戦略であることの証であり、社内外の信頼を得る重要なマイルストーンです。これからも私たちは、変化を楽しみながら、DXで業界をリードすることを目指し、持続可能な社会と企業価値の向上を実現していきます。
Cosmo’s Vision House
ビジネスモデル変革の実現に向けて、CXの向上と迅速なオペレーション高度化を推進しています。
長期的な環境認識
昨今の環境規制強化や第四次産業革命の流れを受け、再生可能エネルギーの需要は加速的に増加してきています。また、人口減少やデジタル化といったメガトレンドも急速に変化しており、データの利活用、とりわけビッグデータやIoT、AI等の活用の在り方がビジネスの成長を左右するほどにまで大きな潮流となっています。
このような環境変化の中、コスモエネルギーグループはOil & New~Next Stage~を第7次連結中期経営計画のスローガンに掲げ、石油関連事業の安全安定操業と収益性の向上による競争力強化を図るとともに、デジタルを活用することで従来のビジネスモデルを変革しながら、新たな価値提供をしてまいります。
上記の実現に向け、データ活用基盤の構築、データドリブン経営の実施、様々なパートナーとの積極的な協業、多様性のある組織作りや国際性の意識醸成により、コスモグループ全体でDX推進を加速してまいります。
カーボンニュートラルへの取り組みに伴うエネルギー変革やデジタル化が加速しており、これらの動きに対応していく必要があります
基本方針 Oil&New ~Next Stage~
第7次中計 Oil&New ~Next Stage~では、以下の4つの項目について取り組んでいきます。
DXで目指す姿
エネルギーサプライヤーとして培ってきたケイパビリティをデジタル活用によりレバレッジし、収益性の向上を図るとともに、コミュニティ・イネイブラーとして事業領域・収益源を拡大していきます。
DX活動のサイクル
DX推進の成果を最大限に引き出すDXサイクルを構築しております。
社員アンケートによりニーズや課題を抽出し、個々の社員のスキルアップの機会を増やし、社員のコミュニティを醸成しながら、DXによるビジネス課題解決に取り組んでいます。
成果指標
第7次中期経営計画では、DX人材育成を確実に実行するために、成果指標を設定しています。
人材育成・DX推進の支援体制
- データ活用コア人材 2025年度末までに 900名創出
- DXイベントの参加者数延べ人数 20,000名/年
- DXフォーラムの開催数 24回/年
- Cosmo's DX Hubを通じた支援による実装件数 2025年度末までに 60件/3年間累計
- データ活用コア人材
各部署のデータユーザーの中からデータ活用を先導していくデータ活用コア人材を育成するため、社内研修プログラム「COSMO Data Campus」を展開。データ活用コア人材はデータ収集や可視化、データ分析を進め、グループ全体のデジタル・ケイパビリティを向上させる。
- DXイベント
DX意識調査の全社員向けアンケートの実施やセキュリティ・ガバナンス教育プログラムなど、各種DXイベントを実施。
- DXフォーラム
コスモエネルギーグループの全社員のDXリテラシー向上を目的とした社員向け情報提供プログラム。最新のデジタル技術や活用事例などの情報を共有する。
- Cosmo's DX Hub(旧CDO CUP)
グループ内でDXのアイデアを募集する社内プログラム。なるべく短いサイクルで実現に向けて進むよう、DX専門部隊が遂行支援する。
データ活用基盤の構成
当社では、各事業領域から収集された多様なデータを、統合的なデータ活用基盤に集約し、マーケティング、業務効率化、サービス改善など、さまざまなビジネスシーンで活用しています。
この基盤に蓄積・加工されたデータは、データカタログを通じて体系的に管理されており、社内の誰もが必要なデータに安全かつ効率的にアクセスできる環境を整備しています。これにより、データガバナンスの強化とデータ活用の促進を両立し、データドリブンな意思決定を支える仕組みを構築しています。
推進体制・パートナーシップ
2021年11月に外部からCDO(Chief Digital Officer)としてルゾンカ典子氏(現常務執行役員CDO)を登用すると同時に、コーポレートDX戦略部を設置しました。デジタル・ケイパビリティの向上とチェンジマネジメントの推進によるビジネスモデル変革を進めてきています。また、DX推進に際し必要な外部パートナーシップ構築等の支援も行っています。
DX組織体制図
経済産業省、東京証券取引所、独立行政法人情報処理推進機構が共同で選定する「デジタルトランスフォーメーション銘柄(DX銘柄)2025」に選定されました。

コスモエネルギーホールディングス株式会社は、経済産業省が定めるDX認定制度により、DX認定事業者に認定されました。(2022年7月1日付)
