ソロモン産カカオ豆を使った商品を、
沖縄のアンテナショップで販売。
ワークショップも開催して、活動を広めています。
プロジェクトパートナー:特定非営利活動法人 パシフィックガーデン
プロジェクトの目的
調和がとれた生活を営むため、環境に優しい小規模ビジネスを育成する。
背景とプロジェクト概要
南太平洋に浮かぶソロモン諸島は、国土の大半を豊かな熱帯雨林に覆われています。この国は都市部と農村部の経済格差が大きく、貧しい農村では土地を整地する手間とコストのかからない焼畑農業が広がりやすい状況でした。そこで、環境保全と経済発展を両立させる取り組みとして、具体的には、職業訓練校で農業や畜産、森林管理などの講義や実習を行い、地域のリーダーを育成。また地場産業を活性化させるために、アンテナショップの経営をサポートしています。これらの活動を通して、地域の経済的自立を図り、環境を守りながら経済的に豊かになることをめざしています。
2022年度 プロジェクトレポート!
カカオ豆の生産から加工までを担い、現地の人たちの経済的自立を支援。
ソロモンの人たちの暮らしを豊かにすること。それが熱帯雨林を伐採して現金化することを防ぎ、熱帯雨林を守ることにつながっていきます。そのためエコ基金が支援する活動では、現地で収穫できるカカオ豆に注目しました。これまで原料として豆のまま輸出していたものを、生産から加工まで担うことでその価値を高め、現金という経済的な恩恵を生み出す仕組みをつくろうとしています。2022年度は、これまで進めてきたカカオ豆の加工品を扱う沖縄のアンテナショップの運営に加え、新たにECサイトをオープン。さらに8月と9月には県内の大学でワークショップを開催し、グローバルサウスの実情を若い人たちに知ってもらうことができました。今後もソロモンの経済的な自立と熱帯雨林保全の両立を支援していきます。
※適切な感染対策を講じたうえで実施しております。
ワークショップ実施回数 2回
とても意欲の高い若者たちが、エコ基金の支援する職業訓練校で学んでいます。
エコ基金が支援している職業訓練校(パーマカルチャーセンター)は、これまでの活動が実を結び、かなりの部分を現地の人たちだけで運営できるようになりました。2022年度は105名が無事に卒業し、旅立った若者たちはここで学んだ定置型有機農法や小規模産業の仕組みを、きっとソロモンの各地に広めてくれるでしょう。ひとつ残念な点としては、コロナ禍の影響もあり新入学生を定員の半分である50名ほどに制限しなければならなかったことです。しかし少数精鋭の若者たちがより熱心に学んでくれており、きっと期待に応えてくれることでしょう。この取り組みは、国内外から高い評価をいただいております。
※適切な感染対策を講じたうえで実施しております。
職業訓練校の卒業生 105名