間伐や下草刈りなど里山の森づくりには、
たくさんの学生ボランティアが参加。
森を育てる活動が、次世代に受け継がれそうです。
プロジェクトパートナー:認定特定非営利活動法人 富士山クラブ
プロジェクトの目的
美しい富士山を子どもたちに残すため、災害により荒廃した森林を復元させる。
背景とプロジェクト概要
名実ともに世界に誇るべき富士山ですが、実は私たち人間の社会活動によってさまざまな問題を抱えています。ごみ問題や外来生物の繁殖などがその代表例です。環境を守り、保全し、改善していくためのプロジェクトを、2016年度よりエコ基金が支援することになりました。取り組みのひとつは、人が暮らすエリアに近い「里山」での活動(富士宮市北山工業団地内市有林と粟倉の森)。もうひとつは、原生林に近い「奥山」での活動(西臼塚協定林の国有林)です。
2022年度 プロジェクトレポート!
里山の森づくりでは、下草刈りや間伐を実施。シイタケ栽培など楽しく自然を学べる活動も盛況です。
富士山クラブは、人が暮らすエリアに近い「里山」と原生林が残る「奥山」の2ヵ所で森づくりの活動を実施しています。粟倉地区で進めている里山の森づくりは、想定を上回る一般の方や大学生ボランティアの参加希望が寄せられ、当初の計画よりも大規模な活動になりました。同地区は長期間にわたり放置林であったため、かなり手のかかる作業となりましたが、たくさんの若いパワーにも助けられて下草刈りや間伐作業といったプログラムを順調に進めることができました。また開催日によっては、キノコの菌打ちやシイタケの収穫のほか、シカの解体を通じていのちの大切さを伝えるイベントも実施しました。最近は、学生や企業からの参加者が増え、活動の広がりを実感できています。
※適切な感染対策を講じたうえで実施しております。
里山の森づくり参加者 99名
富士山の原生林が広がる奥山の森づくり。新たに環境ツアーも実施しました。
富士山の5合目付近にある西臼塚では、奥山の森づくりを進めています。ここでは貴重なフィールドを活かしながら、森林の保守管理を取り入れたツアーを計画。上期は巨木の倒木により、残念ながら延期せざるを得ない状況に。しかし下期は、ガイドマップの作製や下見など入念な準備を重ね、12月に森の保守管理と環境教育を兼ねたツアーを実施できました。富士山の活動は2つのエリアで実施しており、それぞれの場所の特性を活かして取り組んでいきます。今後はPR動画を制作するなど情報発信にも力を入れていく予定です。
※適切な感染対策を講じたうえで実施しております。
奥山の森づくり参加者 12名