いよいよ春の活動シーズンです。
4月4日に、企業の新入社員のみなさんと西臼塚フィールドで自然観察+森づくり作業のエコツアーを行いました。
4月12日には、里山粟倉フィールドで「野草を食べる」と題した自然観察と試食のイベントを行いました。
参加者に、体験を通して自然を知り、慈しむ気持ちを持っていただくことも活動のテーマの一つです。
間伐や下草刈りなど里山の森づくりには、
たくさんの学生ボランティアが参加。
森を育てる活動が、次世代に受け継がれそうです。
プロジェクトパートナー:
認定特定非営利活動法人 富士山クラブ
美しい富士山を子どもたちに残すため、災害により荒廃した森林を復元させる。
名実ともに世界に誇るべき富士山ですが、実は私たち人間の社会活動によってさまざまな問題を抱えています。ごみ問題や外来生物の繁殖などがその代表例です。環境を守り、保全し、改善していくためのプロジェクトを、2016年度よりエコ基金が支援することになりました。取り組みのひとつは、人が暮らすエリアに近い「里山」での活動(富士宮市北山工業団地内市有林と粟倉の森)。もうひとつは、原生林に近い「奥山」での活動(西臼塚協定林の国有林)です。
児童から企業まで多様な参加者に向けて、
プログラムもさらに充実しました。
富士山の森は、人の手があまり入っていない「奥山」と人々の暮らしに近い「里山」があります。
富士山クラブでは、この両方の森を守りながら、主に「里山の保全活動」を多くの方に体験していただけるプログラムを開発しています。富士宮市内の「里山の保全活動」は、若い世代へのアプローチを意識したこともあって、今年も300名を超える方が参加しました。企業や大学の研修や社会貢献活動のほか、地元の放課後デイサービスの子どもたちの受け入れも増え、社会の意識の高まりを感じます。
プログラムの内容も、里山を整備する間伐や下草刈りをメインに、ツリークライミングやキノコの菌打ちなど自然体験も充実し、今年は「食」をテーマに森や自然を考えるイベントも開催できました。今後は、増加した参加者の受け入れ体制を、いかに整えていくかが課題です。
整備した里山の面積 3,000㎡
定期的にお迎えしている放課後児童施設の子ども達と早春のシイタケのプログラム。
シイタケ狩りと菌打ちを行いました。ホダギに間伐材を利用して、森や自然の循環や資源活用を伝えました。
4月から始まる森林整備や、参加者のみなさんとの作業に向けて現地確認や資材の準備を進めています。
企業の方々と一緒に、森づくり活動を行いました。コナラやヤマグリ、ヤマボウシ等、50本の苗木を地元行政から提供していただくなど、地域ぐるみの活動として継続・推進しています。また、春からの活動に向けて、準備も進めています。
1月25日、定期的にお迎えしている放課後児童施設の子ども達と間伐を行いました。木を間引く意味、鋸の使い方など、子どもたちは、はじめての経験に興味津々で取り組んでくれました。
また、2月に実施予定の植樹に向けた現場の整備等、今後の準備を進めました。防鹿の為に設置したくくり罠で特定外来生物のアライグマを捕獲しました。フィールドでは日々環境の変化を体感します。
12月、厳冬期に入り、参加者を迎えた森づくりは一旦お休みです。次年度に向けた打ち合わせや、2月から始まる北山フィールドでの補植(植樹)作業の準備を進めています。2025年も、富士山の森でたくさんのみなさんとご一緒出来れば嬉しいです!
今年は初冠雪も遅く、ここ数年短くなった秋を少しだけ長く感じた富士山の11月でした。里山、奥山両活動とも企業のみなさんとご一緒しました。里山ではリピーターのみなさんと森づくり体験とレクチャーのプログラム、奥山では初参加のみなさんに向けた自然観察+森づくり作業のエコツアーを行いました。
今月は、里山の森づくりを中心に、企業のCSR活動やお子さん達を中心としたグループと森林整備/体験、環境教育活動を行いました。参加した皆さんからは、日常に無いはじめての作業や体験、森林や環境問題の話等、改めて自然に目を向ける機会となったといった嬉しいお声掛けをいただいています。