4月22日、青空の下、ヤマザクラが咲く里山に鳥の声が響きます。
石を一つひとつ手で取り除き、冬から作り続けてきた竹炭を土に混ぜた地に、ミツバチのための花の種を蒔きました。
竹林を整えたことで陽が差し込むようになり、木々が息を吹き返した里山。
休憩時間には、みんなではちみつを試食しました。豊かな実りを次世代へつなぐ、確かな希望の味がしました。
ミツバチや里山の竹などをテーマに
地域内の自然や生活文化を学び、
それを守る人も育てています。
プロジェクトパートナー:
一般社団法人WATALIS
宮城県亘理町の地域コミュニティを再構築し、景観の維持や環境保全に取り組む「人と学びの環」をつくる。
東日本大震災の被災地である宮城県亘理町では、若年層の都市部への流出と高齢化が進行し、食料や燃料源として人々の暮らしを支えていた里山や遊休農地は、担い手不足により放置され荒廃が進んでいます。こうした現状は景観悪化や獣害の増加、地域活力の低下にもつながっています。
そこで、地域住民の環境保全に対する関心を高め、世代や職業を超えた多様な地域住民によるコミュニティを再構築するために、「竹とミツバチ」をテーマにした環境保全活動に取り組んでいます。里山に受け継がれてきた竹の伐採や竹炭づくり、亘理で盛んなイチゴなどの果樹栽培の受粉に欠かせないミツバチの観察など、さまざまなワークショップやフィールドワーク、ボランティアの育成研修などを通して、亘理の自然について学びながら、地域再生に取り組む人々の環を拡げます。
昨秋から取り組んできた約10アール以上の竹林伐採が、ついに完了しました。
体験プログラム終了後も、スタッフと地域の方々で枝払いや運び出し、竹炭焼き等の地道な整備を継続しています。
みんなで協力し合って作業を進め、景色が変わる手応えを実感しています。
こうした積み重ねが、次なる季節の美しい里山と豊かな土壌へとつながっていきます。
竹林整備で伐採した竹を利活用するワークショップを開催しました。
午前は竹灯籠作り。電動ドリルで図案通りに穴を開け、LEDで安全に楽しめる幻想的な明かりを製作しました。
午後は畑で竹炭作りを実施しました。
切り出された竹が、ある時は心を癒やす明かりになり、またある時は農地を豊かにする竹炭になる。地域の資源を余すことなく循環させる喜びを、あらためて実感した一日となりました。
1月14日、雪が舞う中、活動拠点のベンチに防腐剤を塗布するDIYを行いました。使用した防腐剤は天然由来成分で作られており、ミツバチへの害がない上、防虫・防腐効果も備わっているため、ミツバチとの共生を目指す私たちも安心して使うことができます。
20日は、竹炭の熱を利用したバウムクーヘン作りに挑戦。他市町村からの参加者も交え、手作りの味を楽しみながら竹害について語り合う交流のひと時となりました。
12月は活動拠点の拡充と整備を行いました。
18日、単管パイプ製の屋根を拡張し、塗装を施して広々とした休憩所を作りました。高所の作業も、メンバー同士の息の合った連携で順調に進みました。
29日はミツバチの巣箱の日当たり改善のための移動や作業をしました。
これからも、仲間とともに地域の自然と共生できる場づくりを継続します。
11月19日に「活動拠点DIY」を実施し、遊休農地に2つ目の日陰棚(パーゴラ)を設置しました。
講師からの教えを受けながら、みんなで協力して単管パイプを組み立て、ペンキ塗りを行いました。
力のいる作業と並行して、他のメンバーは畑の石拾いも実施。
10代から80代までの参加者が作業を通して交流を深め、自分たちの手で活動拠点を整えていく喜びを共有しました。
5月に設置した棚と12月には連結して拡張する予定です。完成すれば、活動の際の休憩所や道具置き場として大活躍してくれることでしょう。
10月15日、「竹を使った立ち竈づくりワークショップ」を開催しました。
講師から伐採竹を有効活用する知恵を学び、参加者と協力して竈を組み立てました。
慣れない作業も声を掛け合いながら進め、自然とチームワークが生まれました。
完成した竈で沸かしたお湯でいただくコーヒーは格別で、炎の温かさ、青空の下で竹の香りに包まれ、五感で自然と繋がる心地よい時間となりました。
9月17日、「蜜源植物の種蒔きと手入れ」を実施しました。
成長が遅れていたひまわりは、昨年よりずっと小ぶりな花になりましたが、無事に開花。
除草作業中には、自生しているニラの花を発見し、植物の生命力に触れた一日でした。
グループホーム利用者や地域住民が共に作業しながら10代から80代までの参加者同士が交流を深めました。
8月20日に「ミツバチ観察とワークショップ」を実施しました。
ミツバチ観察では、巣箱を開けて中の様子を確認したり、離れた所から見守ったり。それぞれのペースでミツバチを通して地域の自然と触れ合いました。
ワークショップでは、蜜源となるひまわりの栽培に取り組みました。猛暑により遊休農地の土も乾燥し、発芽率も低いため、除草をして新たな種をまきました。
それぞれのペースでミツバチを通して地域の自然と触れ合い、10代から80代までの幅広い参加者が、交流を深めました。
7月16日、「蜜源植物の栽培と手入れ」ワークショップを実施しました。
猛暑のため、コミュニティカフェの中でポットにひまわりの種を撒きました。
町内にあるグループホームの利用者さんたちも参加。地域住民と共に作業しながら、10代から80代までの参加者同士が交流を深めました。
暑さが和らいだ頃に、ポット苗を遊休農地に定植していきます。
6月24日、ミツバチ観察とワークショップを開催し、30代から70代までの地域住民が参加してくれました。小雨の中、フィールドスコープも活用しての観察会となりました。
亘理の里山とブルーベリー農園で採取したはちみつを食べ比べ、蜜源により食感や味の違いが生まれることを体感しました。
7月には、蜜源植物の種まきと手入れを行う予定です。
沿岸部の未利用地にミツバチの巣箱を設置し、蜜源となる花木の分布調査を開始しました。
ボランティアを対象とした活動拠点DIY実践研修には、中学生から80代までの地域住民の方々が参加してくれました。講師の助言を受けながら、地ならしから組み立て、ペンキ塗りまでを行い、パイプの設置が完了。屋根部分に薄い布をかけて、今後は用具置き場や休憩所として活用していきます。
東日本大震災の津波被害により未利用地となっていた沿岸部の町有地にミツバチの巣箱2群を設置し、蜜源となる花木の分布調査を開始しました。
ボランティアによる蜜源植物の栽培実践研修では、花木の苗をプランターに移植。今後は生育状況に応じて植え替えを行っていきます。
5月の活動拠点DIY実践研修に向けて、下草刈りなどの環境整備も行いました。