3月31日、鬼無里の森林整備で出た直径90cmのクリの大木と、直径60cmのカエデの大木を、一枚板に加工するための製材加工に立ち会いました。これらの板は1年半の乾燥期間を経て、一枚板のテーブルとして販売されます。
木を切る人、山から運び出す人、木を見立てる人、製材する人、家具にする人。多くの職人たちの手によって樹齢100年の鬼無里の木が一生モノの家具になります。
森から出た薪はカーボンニュートラルな里山の知恵。
そんな森と暮らしをつなぐ循環型社会を次世代に伝えます。

プロジェクトパートナー:
特定非営利活動法人 まめってぇ⻤無里
プロジェクトの目的
鬼無里の里山を資源として活かし、森と暮らしをつなぎ直すことで脱炭素な地域をつくり、次世代価値をつないでいく。
背景とプロジェクト概要
長野県北部にある鬼無里地区は、かつては林業、農業、炭や薪づくりで自給自足できる豊かな村でした。しかし、高齢化や過疎化にともなって森は荒廃し、放棄された田畑や老朽化した空き家が増えています。そこで、それらを地域の資源と捉え直し、森林整備と薪づくり事業で地域循環型のしくみづくりを進めています。里山の保全とそこから出た薪の活用で、年間約200トンの二酸化炭素を吸収し、脱炭素にも貢献できるようになりました。
さらに、築150年を超える古民家を改修し、活動を地域の人たちと結びつける拠点づくりも始めました。ワークショップやイベントなどを開いて、エネルギーも食も自給できる循環型の暮らしの大切さを「学び」「気づく」機会をつくり、地域を支える人を育て、「森と人の暮らし」がともにある脱炭素な地域をつくっていきます。