今年度第1回のマングローブ植林を6月14・15日に実施予定です。それに向けて、現地コーディネーターを通して、現地の若者たちに参加の呼びかけを行っています。
また、キリバスのNDC(温室効果ガスの国別削減目標)策定に向け、同国の環境省職員へマングローブのCO2吸収量推定方法に関わる技術移転を8~9月に行う計画で、現在、キリバスへ渡航する専門家の日程調整を行っています。
現地の青年たちで植林チームを結成。
目標を上回る植林が実現。
プロジェクトパートナー:
特定非営利活動法人 国際マングローブ生態系協会(ISME)
海岸侵食の軽減と高波や高潮等の自然災害を緩和させる。
赤道直下にあるキリバス共和国は、サンゴ礁でできた小さな島からなる島しょ国です。この人口10万人ほどの国は海抜がとても低く、現在、地球温暖化による海水面の上昇の影響を真っ先に受けています。海岸線が侵食されると、住宅が浸水したり、井戸水に海水が流入したりするなどの問題が発生する事態に。そんな現状から暮らしを守るために、現地の人たちと力を合わせてマングローブの植林を進めています。同時にキリバスの関係機関(環境・国土・農業開発省)の担当者に植林とその後の管理技術を指導するとともに、子どもたちのエコの心を育んでいます。
マングローブの植林に力を入れて、
計画の2倍の植林を達成しました。
海岸侵食が深刻化するキリバスで、将来的に地域の人々が自らの手でマングローブ植林が行えるよう、現地への技術提供や植林活動を通じた環境教育の普及をめざしています。
首都タラワの国際空港と市街地を結ぶアナナウコーズウェイの侵食を防ぐために、毎年2回、計6,000本の計画で植林を行ってきています。今年度は日本からの指導者の渡航が諸事情によりかないませんでしたが、現地の若者たちを中心に植林活動の回数を増やし、計画を上回る5回の活動で12,590本の植林を達成しました。
マングローブの植林(通期) 12,590本
今年度は3カ年計画の最終年度です。コロナ禍を経て、約5年ぶりにキリバスに渡航でき、過去に植林したマングローブの生育状況を見ることができました。
来年度以降は、キリバスのNDC(国が決定する温室効果ガス削減目標)達成に向け、キリバス環境省から依頼されたマングローブを含む樹木の炭素吸収量測定の技術指導を行う予定です。
1月10日~18日、キリバスへ渡航し、地元の青年達、飛び入り参加の子ども達と一緒に、2,301本のマングローブを植林しました。マングローブ周辺では貝を採る人達がおり、市場で売って生活の糧にしているとのことです。キリバス環境省からは同国のNDC(Nationally Determined Contribution)達成に向け、マングローブの炭素吸収量測定等の技術指導の要望がありました。
今年度第3回目の植林を12月14日~15日に実施しました。現地から、両日で24名の青年に参加いただき、2,295本(今年度累計7,792本)の植林が無事終了しました。
今年度第1回マングローブ植林(8月10日、11日)に続き、第2回日程を10月19日に採種、20日に植林を実施しました。両日を通じてトータルで現地の若者24名に参加いただき、2,087本(今年度累計5,497本)の植林が無事終了しました。