先月確認していたフクロウの卵3個のうち、2個が無事に孵化し、2羽のひなが誕生しました。今年は2か所でそれぞれつがいの営巣が見られ、巣箱で2つがいが確認されたのは初めてのことです。
一方、アファンの森では、これまで植えてきた木々の成長により、林の中に光が届きにくい場所が増えてきました。光が不足すると、森林の下層に生える植物の種類が減ってしまうため、森全体の多様性に影響が出てしまいます。
こうした状況を踏まえ、森に光を取り戻すための間伐作業を行いました。
間伐した木を搬出しやすくするため、
作業用の道260mが開通しました。
手付かずだったエリアでの作業が可能に。
プロジェクトパートナー:
一般財団法人 C.W.ニコル・アファンの森財団
アファンの森を中心とした森林保全活動と環境教育を通じて、持続可能な自然共生社会の発展に寄与すること。
アファンの森は、30年以上も放置され荒れた山林をC.W.ニコル氏が1986年に買い取り、生物多様性豊かな本来の日本の森に再生することをめざして保全活動を行ってきた森です。ツルや笹が繁茂し、暗くて人が踏み入れることもできない状態の森を手入れし、実生苗などを育て、その土地にあった樹木の植林を行っています。現在では絶滅危惧種58種が確認されるまでになりました。また、命の環で結ばれている豊かな森は、その人本来の心や体を取り戻せる力をもっていると考え、心に傷を負った子どもたちや障がいのある子どもたちなどを森に招待。心を育む自然体験活動を行っています。2011年の東日本大震災以降は、震災復興プロジェクトとして被災地の方々を森に招き、ストレスを抱える子ども、大人の心のケア活動や、被災地の森の再生活動も行っています。
引き続き、森の作業道の整備を進め
伐採木の運搬もスムーズになりました。
長野県北部にある「アファンの森」では、引き続き森の作業道整備に取り組んでいます。掘ると地下水が出てくる場所もあるため、整備作業は財団スタッフが中心となり慎重に進めています。完成した作業道によって森の整備や、伐採木の運搬もスムーズに行えるようになりました。
9月と10月には、会員ボランティアの方々とともに森の保全活動も行いました。森林の整備で伐採した木は薪やキノコのほだ木に活用しています。近年、アファンの森ではナラ枯れが確認されているため、幹の被膜や伐採などによる拡大防止対策も進めていく予定です。
アファンの森の整備 50,000㎡


冬場、森の作業ができない時期には、森で間伐した木材を使って木工製品を作っています。
この冬は、間伐したサクラの材を使ってカッティングボードを作りました。
アファンセンターで販売して、売り上げは森の保全活動に活用します。
2月10日、主に信濃町の方を対象としたナラ枯れ勉強会・報告会を実施しました。
長野県林業総合センターから講師を招き、昨今各地で被害を及ぼしているナラ枯れについて説明していただくとともに、どのように付き合っていくかなど、講演していただきました。
町内でも起きている身近なナラ枯れについて、理解が深まる会になりました。
積雪が多くなると森での作業はお休みですが、森に行かないわけではありません。
スノーシューを履いて雪の森を案内し、動物の足跡や冬芽の観察など、生きものたちの冬の暮らしをお伝えしています。
ナラ枯れの原因となるカシノナガキクイムシ拡散防止のためには、ナラ枯れ木を乾燥させることが大事です。
それによって多くのカシノナガキクイムシは死滅します。
今年、ナラ枯れした木の搬出、薪割りを重点的に行い、搬出した木はすべて薪として割りました。
森ではまだ被害は続いているため、今後も様子を見ながら被害拡散防止に努めていきます。
アファンの森の弥生池は、泥が多く堆積し、池から湿地へと変化してきていました。
そこで、池の環境を再生させるため、池のかいぼり作業をおこないました。
ボランティアの皆さんと一緒に、水の中に入りながらバケツリレーで泥を上げていき、池の環境を取り戻しました。
10月25日、アファンの森会員ボランティアと共に、北エリアの藪刈作業を実施しました。
成長が早かったり、個体数が多い低木を選択的に刈り取りし、藪が濃い状態から見通しがきき明るい林床になるように作業しました。
昨今クマの事故も多いですが、こういった藪刈りによってクマの隠れる場所を減らすことで、人里への近づくことを防ぐ効果も期待できます。
8月中旬から始めた今年度の作業道整備ですが、9月は本格的な作業月間となりました。
今回は、小さな沢(小川)を越える必要があり、自然環境への影響が少なくなるように、川底を掘削するような変化を避け、人工物を使わずに、丸太などで沢を渡る道づくりをおこないました。
これから南エリアの整備を進めるにあたって、アクセスしやすいようになってきています。
8月下旬から、未整備エリアの作業道整備を開始しました。
道がなかったことで、作業が進められなかったエリアですが、作業道ができることで効率的に整備作業が進められるようになります。
夏の時期は草の成長が早く、放っておくと、背の高い植物や蔓性植物に、林床が覆われてしまいます。
植栽した木の阻害にならないように下草刈りの作業を進めています。
木の成長を考えることはもちろんですが、森全体の生物多様性を維持していくための作業であり、残すべき種を見ながら、草刈りをします。アファンの森の多様性を維持する重要な作業です。
アファンの森では、整備を開始して39年が経過しています。
当時植えた木もだいぶ大きくなり、場所によっては、寿命などで弱った木が倒れるということも起きています。
1本1本の木を見ながら、残したい木を選び、より成長が良くなるように適度な間伐、除伐などを実施していきます。
森の整備作業では、枯死木の伐採、藪刈り作業などをおこなっています。
5月11日にはアファンの森の会員ボランティアの皆さんと一緒に森の保全作業を実施しました。こうした保全作業を続けていることで、フクロウが暮らす環境が保たれており、今年も巣箱でフクロウが営巣し2羽の雛が巣立ちました。
雪が解けた後の森は、折れた枝や倒れた木が多くあります。
それらの木をそのままにしてしまうと、木の成長を阻害してしまうため、伐採など適切な処置をしています。
東松島市の活動では、復興の森から海までの面的な自然環境の保全を考えています。
海の近くに湿地もあり、希少種の生育環境を保全するため植物の刈り取りを定期的に実施しています。
引き続き状況を見ながら作業を行う予定です。
今年は雪がよく降っており、まだまだ積もりそうです。
森の中の作業ができないので、作業道具のメンテンナンスをおこない、春からの作業に向けて、準備を進めています。
2月8日にはアファンの森の会員向けの見学会を実施するなど、冬の森を案内する機会を設け、冬ならではの森を体験していただいております。
東松島の「復興の森」の笹刈りをおこないました。整備する前のこの一帯は、笹にびっしりと覆われており、多様性が低い場所でした。刈り取りをし、開けた環境になった後には猛禽類の餌場などにも利用されていましたが、再び笹が多くなってからはその気配もなくなってしまいました。コナラなど里山を構成する種類の幼樹も笹に覆われることで成長が見込めなくなっており、生物多様性の観点からも、定期的な笹刈りをしていく必要があると考えています。
アファンの森でも発生しているナラ枯れ。拡大を防ぐために枯れた木の伐採しましたが、伐採しただけではカシノナガキクイムシの拡散を防げません。ナラ枯れ木を割ると、カシノナガキクイムシの幼虫が多く出てきます。木材を乾燥させることによって、キクイムシの駆除ができるため、雪が降る前にナラ枯れ木を割る作業をしました。
アファンの森で発生しているナラ枯れの処理をおこないました。ナラ枯れ木を放置すると、次年春にカシノナガキクイムシが拡散し、被害を拡大してしまうため、適切な処置を必要とします。
木が乾燥すると、木の中のカシノナガキクイムシの多くが活動できなくなるというデータがあり、アファンの森では伐採後、薪にして乾燥させることで拡散防止を進めていきます。
また、雪が多い黒姫でも春までに乾燥が進むのか、データを取って確認をしていく予定です。
10月27日、アファン会員のボランティアの皆さん9名と森の整備作業(藪刈り作業)をおこないました。藪に覆われていた場所は、下層まで太陽の光が十分に差し込まないため、下草がほとんど生えずに多様性が低い状況でした。刈り取りをおこなったことで、見た目もすっきりきれいになり、光が差し込む場所になりました。来年の春以降、下層の植生が豊かになっていくと思われます。