6月7日、小中高生向けのガイダンスを実施し、保護者も含めて25名の参加がありました。
船上講座の新しいプログラムに加え、今後琵琶湖で研究開発を実施する上で必要な研究倫理などの講義を実施しました。
琵琶湖で波力ポンプの実証実験を行い、
上下循環の低下を緩和する効率的な手法の開発に向け研究を重ねています。
プロジェクトパートナー:
認定特定非営利活動法人 びわ湖トラスト
琵琶湖という恵まれた大自然の環境を活用し、さまざまな実証実験に取り組み、大人も子どもも世代を超えて多くの人々が自由に議論をし、実験ができる場を継続してつくることにより、地球温暖化の影響を軽減することをめざしている。
日本最大の湖である琵琶湖には、年間7,900万kWhという太陽エネルギーが注がれています。これを滋賀県で一年間に使用される電力量に換算すると60倍です。しかし地球温暖化の影響で、1990年から琵琶湖の水温が急激に上昇。2019年の冬には、「琵琶湖の深呼吸※」と呼ばれる水温変化による湖水の循環現象がストップしてしまいました。このプロジェクトでは、次世代を担うジュニア世代とともに、この問題に対する意識を高め、表層水と深層水の循環を促進する方法を考え、その中から最適な方法を国内外に提案していきます。そして最終的には、水面温度を1℃低下させるほか、表水層の一次生産を10%増加、さらには深水層の溶存酸素濃度を1ppm回復させることをめざしています。
※酸素を多く含んだ湖面近くの水と湖底の水が入れ替わる自然現象。
自律型ソーラーボートの大会や波力ポンプで
びわ湖と自然エネルギーについて学びました。
今年も自律型ソーラーボートの大会「E/SASV Games」を開催しました。大会はびわ湖と、びわ湖をシミュレーションした“仮想空間”で行われ、座学も含めて1,000名以上が参加し、湖面に注ぐ太陽光エネルギーの有効利用についても語り合いました。今後は他地域での開催も進めていきます。
また、小中高校生向けに波力ポンプや自然エネルギーを学ぶ講座を開催したほか、波力ポンプの研究発表や国際学会への参加も続けています。また、びわ湖の水深60mから冷水をくみ上げて湖面を冷やし、植物プランクトンを増やしてCO2を吸収する実験を進めています。
ソーラーボートイベント参加者 516名


3月15日に、琵琶湖での波力ポンプの回収を行いました。
2026年1月18日~3月15日までの56日間で、約1,251トンの表層水を湖底80mまで送ることができました。
また、3月29日に、2025年度の研究成果発表会を行いました。23人の小中高生がそれぞれの課題について発表しました。
1月18日、琵琶湖に波力ポンプを設置しました。3月15日まで継続で試験を行います。
大きな寒波が来ているので、大量の冷たい水を湖底に供給できるのではないかと期待しています。
12月、7月21日~9月21日に琵琶湖で係留した波力ポンプの解析結果が出ました。
約10km離れた2か所に設置していましたが、測定された流量は、驚くほど同じような傾向を示していました。
最大で毎分90リットルの水を下から上へ輸送することができており、実用化に手ごたえを感じています。
11月2日~3日、日本科学未来館(東京)で開催されたJSTサイエンスカンファレンスで、びわ湖トラストで学習する子どもたちが研究発表しました。テーマは2件で、「波力を利用して表面水温を下げる実験とその可能性」と、「菌の働きから電気を取り出す研究」でした。共に好評で、優秀賞を獲得しました。
10月、7月22日~9月21日にかけて琵琶湖に設置していた波力ポンプのデータ解析を行いました。
今年の夏は非常に暑かったので、表面水温は長期にわたって30℃以上となりましたが、波力ポンプを用いて水深60mの水をポンプアップした結果、表面水温を30℃から28.5℃と約1.5℃下げることに成功しました。
8月16日、17日、E/SASV Gamesに、13チーム119名が参加しました。
びわ湖トラストから2艇参加したのですが、いずれも片道の完走ができました。
今後も琵琶湖では、大学生以下を対象とした子どもたちの大会を継続していきたいと考えています。
近年、琵琶湖の水温が上昇し、2019年から2年連続で全循環が未完了となっており、これを修復するため、琵琶湖上を吹く風によりおこる表面波を利用して、湖水を上下に動かす装置(波力ポンプ)を開発しました。
冬期は冷えた上層の水を底層に送ることで全循環を促し、夏期には中層の冷水を上層に送ることを目指しています。
6月は、4月27日から5月18日までの期間に設置していた波力ポンプの結果を解析しました。
その結果、水深40mから1日約12トンの水を汲み上げることができていることが判明しました。
びわ湖トラストで学んでいる大阪の中学3年生が、同中学1年生の妹と共に、5月16日に放映されたテレビニュースに出演しました。それに先立ち、4月27日に、琵琶湖で調査風景を撮影しました。参加した子どもたちはみんな元気でした。
波力ポンプの開発も順調に進み、少しずつ大掛かりとなっています。
4月27日には、2基の波力ポンプを琵琶湖に設置しました。水深40mの深層水を、表層まで輸送する仕掛けです。
これによって表面水温の上昇を防ぎ、栄養を供給することによって一次生産を増やす予定です。
この日は快晴、風も穏やかで、テレビ番組の現地取材も行われました。
3月23日、小中高生による「研究成果発表会」を行いました。
小学6年生から高校2年生まで、30名以上が参加しました。
「イチモンジタナゴと貝の関係」や「ロボットを使った水中探索」など、それぞれの個性が光るテーマでの発表がなされ、6名の審査員も驚くほどの良い内容でした。
3月1日に、漁船をチャーターして波力ポンプの電池交換に行きました。湖上に浮かぶ竹生島と雪化粧した伊吹山がとてもきれいでした。貴重なアングルです。当日は凪で、作業も順調でした。波力ポンプは順調に作動しており、大量の表層水が湖底へ輸送されていました。装置は3月20日に回収する予定です。結果が楽しみです。
2024年12月24日から2025年1月4日にかけて、「年越しチャレンジ」と題し、E/SASV Games(ソーラーボート大会)のバーチャルオンライン大会を開催しました。子どもたちを中心に、大人も含め計374艇のエントリーがあり、スピード部門では1位と2位の差が1分しかない熱戦が繰り広げられました。受賞者は2025年8月に琵琶湖で実施するE/SASV Games2025への出場を予定しています。
波力ポンプを改良し、強靭で安全な流動逆止弁を開発、琵琶湖での実験を行ってきました。その結果、内径50mmのパイプを用いて夏期に水深20mの水を約1カ月、汲み上げることに成功しました。ポンプの流量は毎分20~30リットルで、湖表面の水温が約1℃低下し、植物プランクトンの指標であるクロロフィルa濃度が約2倍になったことが確認できました。
10月19日に日本陸水学会熊本大会で、波力ポンプの琵琶湖実験結果について発表しました。発表した子どもたちの感想です。
「いろいろな方の意見をいただけて『確かに』と思うことがたくさんありました。反響が良く嬉しかったです。『波力ポンプ一台でどの位の範囲が冷やされるか』について多くの方が知りたいと話していました」
「とても緊張しましたが、発表して意見をもらえたことが楽しかったです。たくさんの方に波力ポンプの原理を聞かれ、自信をもって答えることができたので良かったです。この研究をがんばって続けてほしいという方もいて、嬉しかったです」