COSMO

CCS/CCU

CO₂排出量ゼロに向けて

コスモエネルギーグループでは、自社操業に伴うGHG排出量(Scope1+2)を2030年に30%削減、2050年にはScope3を含めたカーボンネットゼロを目標として宣言しています。研究開発部門では、カーボンネットゼロの達成に向けてCO2の分離回収技術や、回収したCO2を有価物へ変換して資源化するための技術開発に取り組んでいます。

CCS ~CO₂の分離回収~

脱炭素化社会の実現に向けて、CO2を削減し有効活用するCCUSの導入が期待されていますが、社会実装には基盤となる低コストなCO2分離回収技術が必須となります。研究開発部門では、戸田工業株式会社と連携して環境対応技術の実装を目指した共同開発に取り組んでおり、コスモエネルギーグループのプロセスを対象に、戸田工業が保有するCO2分離回収技術の適用に向けて検討を進めています。

CCS ~CO2の分離回収~

CCU ~CO₂の有価物変換~

CO2削減には、省エネルギーの更なる推進や地下貯留に加えて、回収したCO2を有価物への変換する技術が求められています。研究開発部門の取り組みの一例として、国立大学法人京都大学と連携した、水素を使用せずにCO2から有用物へ変換する技術の事業性検証に取り組んでおり、製油所等から排出されるCO2に本技術の適用可能性(事業性)を検証しています。

CCU ~CO2の有価物変換~

用語集

 

CCUS(Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage)

CO2回収・利用・貯留を示す略称。気候変動の緩和や炭素の循環利用を実現するイノベーションとして期待されている技術。

 

GHG(Greenhouse Gas)

温室効果ガスの略称。熱(赤外線)を吸収する性質を持つガスを指し、二酸化炭素(CO2)やメタン(CH4)、一酸化二窒素(N2O)、フロンガス等がある。

 

Scope1, 2, 3

サプライチェーン排出量のうち、Scope1とScope2以外の間接排出量を示す指標。Scope1は、事業者自らの燃料の燃焼や工業プロセスに伴う排出(直接排出)、Scope2は、他社から供給された電気・熱・蒸気などのエネルギー使用に伴う排出(間接排出)を指す。