石油事業の安全操業・安定供給への貢献
製油所では、安全操業のもと、高品質な石油製品を安定的に供給し続けることが求められます。触媒技術の高度化や設備の効率向上、新たな分析技術の開発を通じて、製油所の安定操業と生産性向上を支えています。また、脱炭素化や原料・製品の需要構造の変化を見据え、安全性と効率性を両立した次世代リファイナリーの実現に向けた技術開発を進めています。
触媒活用技術
触媒は、原油からさまざまな石油製品を製造する過程で重要な役割を担っています。硫黄分を低減する脱硫や、重質油をガソリンなどへ変換する分解反応、製品品質を高める改質反応など、多くの工程で使用されています。
触媒の性能を最大限に活用するため、触媒の開発だけでなく、パイロットプラントを用いた評価や分析を行い、触媒性能を引き出す運転条件の最適化に取り組んでいます。これらの取り組みを通じて、生産効率の向上やコスト低減を図り、製油所の競争力強化に貢献しています。
汚れ防止・洗浄技術
製油所の設備には多くの熱交換器が使用されており、安全で効率的な操業を支える重要な機器となっています。長期間の運転により熱交換器内部に汚れが付着すると、熱効率が低下し、生産性やエネルギー効率に影響を及ぼします。こうした問題に対応するため、汚れの原因物質を分析し、その発生メカニズムの解明に取り組んでいます。さらに、実際の運転環境を再現した評価装置を用いて、汚れの発生を抑える技術や効率的な洗浄方法の開発を進めています。設備の長期安定運転を支えるとともに、省エネルギー化や環境負荷の低減にも貢献しています。
品質と安定操業を支える分析技術
原油や燃料油の成分や性状を分析し、その結果を原油の選定や製油所における運転条件の最適化に活用しています。原油は産地や種類によって特性が異なるため、適切な分析と評価は安全・安定操業を支える重要な技術の一つです。また、製品品質の管理や設備トラブルの未然防止に加え、新たな原料や燃料への対応にも分析技術が活用されています。分析技術の高度化を通じて、高品質な石油製品の安定供給と製油所の競争力向上に貢献しています。
新たな原料・燃料に対応した分析技術
脱炭素化に向けて、SAF(持続可能な航空燃料)やバイオエタノールなど、石油以外を原料とする燃料の利用が広がっています。これらの原料や燃料を製油所で安全かつ効率的に活用するため、新しい分析技術の導入・開発を進めています。成分や特性を評価し、腐食などの設備への影響を事前に把握することで、安全・安定操業を支えるとともに、将来の原料・燃料の多様化への対応にも貢献しています。