8月は、瀬戸内海の環境保全に向け、河川ごみ回収実証実験と月例ビーチクリーンを実施しました。
8月9日から13日にかけて、高松市の河川にて、3回目の河川ごみ回収実証実験を実施いたしました。
これまでの経験をもとに改良を加えた河川ごみ回収装置を実践導入し、その結果、前回より13%増の22.10kgのごみの回収に成功しました。
8月16日に行ったビーチクリーンでは、4名で、11.45kgのごみを回収しました。
これらの活動で得られたごみの分析結果は、9月に開催される「瀬戸内海研究フォーラム」でポスター発表する予定です。
小豆島も海洋ごみが深刻です。
海洋ごみの調査や回収装置の開発で、
ごみゼロの実現に取り組んでいます。
プロジェクトパートナー:
特定非営利活動法人クリーンオーシャンアンサンブル
プロジェクトの目的
海洋ごみゼロの世界に向け、「流出量を上回る海洋ごみ回収を可能にする」仕組みづくりと実践をめざす。
背景とプロジェクト概要
成形性に優れ強くて低コストのプラスチックは、いまや現代社会に必要不可欠なものとなっています。軽く扱いやすいため輸送における燃費を向上しCO₂も大きく削減できますが、不適切な廃棄や流失から、一定数が半永久的に漂う海洋ごみとなり、その回収は沿岸の自治体や地域住民に負わされたままです。
私たちは海洋ごみを減らすため小豆島近海で継続的なビーチクリーン活動を行ってきましたが、さらに海洋ごみ調査とそのデータ化を進め、潮流や水流を活用した「無人回収装置」の開発・実証実験に取り組み、「流出量を上回る海洋ごみ回収」をめざします。活動を通して海洋ごみ問題の解決法と実績を示すことで、将来的には外洋やホットスポット(漂流ごみの堆積する場所)に回収装置を複数設置して継続的に運用し、回収量を増やしていきたいと考えています。

