4月~6月にかけて、1万個の苗ポットを新しく作っています。
苗センターのスタッフを中心に、村人たちと一緒に種や土の収集なども行い、苗ポットを作っていきます。
昨年の苗ポットも順調に育っています。
新たにエベレスト街道での活動をスタート!
村人たちが力を合わせて苗木を植林しました。
プロジェクトパートナー:
認定特定非営利活動法人 ピーク・エイド
現地住民とともに持続利用可能な森林をつくり、森林環境の保全と住民の生活向上を図る。
ヒマラヤ山脈のひとつ「マナスル峰」は、日本人が世界ではじめて登頂に成功したことで「ジャパニーズ・マウンテン」とも呼ばれています。しかし、その麓に位置するサマ村は、過度な森林伐採によって荒れ果てた状態に。そこで、この村の森林を再生させるプログラムがはじまりました。植物の成長が遅い寒冷地での森林再生には、かなりの時間と労力が必要なため、根気のいる作業になります。また、新たにエベレスト街道沿いの村での植林プロジェクトにも着手。近年は、氷河湖の融解による水害や土砂崩れなどにより、この地域の人々は幾度となく生活を脅かされており、森林環境の保全及び多様性が求められています。エコ基金では、植林による活動はもちろん、現地の方々への環境教育を重視し、環境意識も育むことで、将来的には支援なしでも森林の管理ができることをめざしています。
種の採取から土壌作りまで村内で行い在来種を守り育てるノウハウが
しっかりと根付いています。
ヒマラヤ山脈の麓、サマ村とエベレスト街道エリアで、森林伐採によって荒廃した土地に緑を取り戻す活動を行っています。サマ村の苗センターでは、種の採取から土壌作りまですべてを村で行って、完璧な在来種を育てています。これまで植えた木の活着率は85%と順調に育っています。
12月には雪囲いをして苗を厳しい寒さから守りました。次年度から3年間をかけて80,000本の植林をめざし、村人たちとさらに活動を続けていきます。
エベレスト街道では、苗を管理する上でサマ村でのフェンス設置のノウハウを取り入れたところ、苗を家畜から守るだけでなく、風の強いこの地域の浸食にも有効であることがわかるという相乗効果がありました。
サマ村の苗センターで育てた苗 20,000本
植林地の木々の管理 55,000本
エベレスト街道の苗の管理 6,000本
サマ村では、雪囲いなどをして苗センターの苗を保護しています。雪が多い地域ですので、雪囲いも行い、苗を守り、寒さなどで病気にならないように、チェックしています。また天気のいい日には、植林地の観察やフェンスの点検などを行っています。
サマ村の植林活動は、本格的な冬に備え、ナーサリーなどの雪対策を行っています。ナーサリーで育っている20,000個の苗は、順調に育っています。
エベレスト街道の植林活動は、ナーサリーでの苗の管理や植林地の管理を行っています。
8月~10月にかけて、ネパールではかなりの降水量でしたので、土壌が緩くなっているところも多く、注意をはらっておりましたが、植林地やナーサリーでは、問題なく、作業ができています。
サマ村では、引き続き、ナーサリーでの苗の管理と植林地の管理を行っています。また、冬に向けて、フェンスのチェックや補正も行っています。
現地は、乾季もあけ、かなり気温も落ちてきています。
写真は今年の8月29日に以前のサマ村植林担当者のアン・タルケ・シェルパと野口が面会し、植林活動に関して意見交換を行ったときのものです。