大阪府吹田市のサービスステーションでSAF原料化を目的とした廃食用油市民回収を開始~5拠点に回収ボックスを常設し、SAF資源循環モデルを拡大~
2025年7月1日
コスモエネルギーホールディングス株式会社
コスモ石油株式会社
コスモ石油マーケティング株式会社
コスモエネルギーホールディングス株式会社(代表取締役社長:山田 茂)のグループ会社であるコスモ石油株式会社(代表取締役社長:西 克司、以下「コスモ石油」)は、大阪府吹田市(市長:後藤 圭二)、日揮ホールディングス株式会社(代表取締役会長CEO:佐藤 雅之、以下「日揮HD」)、株式会社レボインターナショナル(代表取締役CEO:越川 哲也、以下「レボインターナショナル」)と、2025年3月に「持続可能な航空燃料の普及促進に関する連携と協力に関する協定書」を締結(※1)しました。この協定に基づき、大阪府吹田市に所在するコスモネットワークのサービスステーション(ガソリンスタンド)5拠点に、家庭から出る廃食用油を回収する専用ボックスを常設し、7月1日(火)より、SAF(Sustainable Aviation Fuel:持続可能な航空燃料)原料化を目的とした市民回収を開始します。本取り組みは、東京都、大阪府堺市に続く段階的展開の一環であり、家庭から出る廃食用油が航空燃料へと生まれ変わるプロセスを市民の協力で実現する、新たな資源循環モデルです。

(セルフピュア吹田江坂)
大阪府吹田市での回収は、2024年6月より東京都内3か所のサービスステーションで実施している市民回収実証(※2)および大阪府堺市内11か所のサービスステーションで実施している市民回収(※3)で得た知見を活用し、コスモ石油、コスモ石油マーケティング株式会社(代表取締役社長:髙山 直樹、以下「コスモ石油マーケティング」)、コスモ石油販売株式会社(代表取締役社長:石本 耕二、以下「コスモ石油販売」)が、日揮HDおよびレボインターナショナル、関係各社と協力して実施するものです。各回収ボックスに集まった廃食用油はレボインターナショナルが収集し、国内初のSAF大規模生産を行う合同会社SAFFAIRE SKY ENERGY(代表者:髙田岳志、以下「SAFFAIRE SKY ENERGY」) (※4) のプラント(コスモ石油堺製油所内)へ供給され、国産SAFの原料として資源化されます。
コスモエネルギーグループは、パートナーである日揮HDおよびレボインターナショナルと連携し、SAFのサプライチェーン構築に向けた事業開発を加速させるとともに、航空業界におけるカーボンニュートラルを推進します。また、日本国内における脱炭素化に向けた資源循環の機運を高め、国産SAFの供給体制を強化してまいります。
<運用要領>
1.運用開始日 2025年7月1日(火)
2.回収時間帯
9:00~18:00(店休日を除く)
時間外に持ちこまれた場合、回収できません。
3.回収容器
ペットボトル等のふたがしっかり閉まる容器
一部お受け取りできない容器がございます。
詳しくは各サービスステーションにお電話にてお問い合わせください。
4.回収拠点
住所:〒565-0841 大阪府吹田市上山手町22-5(TEL:06-7222-0691)
住所:〒565-0855 大阪府吹田市佐竹台1-6-2(TEL:06-7222-0690)
住所:〒565-0826 大阪府吹田市千里万博公園13-1(TEL:06-6877-4545)
住所:〒564-0054 大阪府吹田市芳野町2-4(TEL:06-6192-0711)
住所:〒565-0805 大阪府吹田市清水12-13(TEL:06-7222-0692)
5.その他注意事項
サービスステーションで回収できるのは家庭から出た食用油(常温液体の植物油)のみです。
飲食店などで発生する事業系の油の回収はできません。

廃食用油回収ボックス設置イメージ(セルフピュア吹田江坂)
〇各社の役割
コスモ石油 | SAFの製造および、航空各会社への輸送を主に担当し、安定した供給体制を確立する役割を担う |
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コスモ石油マーケティング | サービスステーションとその廃食用油の市民回収の運営統括、および航空会社へのSAFの販売 |
日揮HD | 廃食用油を原料とするSAF製造事業に関するサプライチェーンの全体構築 |
レボインターナショナル | サービスステーションから廃食用油を収集し、SAFFAIRE SKY ENERGYが大阪府堺市で稼働する日本初となる国産 SAF の大規模生産プラント向けに納入 |
SAFFAIRE SKY ENERGY | 廃食用油を原料としたSAFの製造 |
<回収から利用までの流れ>
つかう: | ご家庭で揚げ物などに使った使用済みの食用油(廃食用油)を、ペットボトルなどふたの閉まる容器に入れる。 |
だす : | ペットボトルなどの容器に入れた廃食用油を、サービスステーションに設置されている廃食用油回収ボックスに入れる。 |
はこぶ: | レボインターナショナルが廃食用油を回収し、コスモ石油堺製油所(大阪府堺市)構内にあるSAFFAIRE SKY ENERGY 所有のSAF製造装置まで輸送。 |
つくる: | 運ばれた廃食用油を原料として、SAF製造装置にてSAFを生産。 |
つかう: | SAFが航空機に搭載され、航空燃料として利用される。 |

回収ボックスの設置場所、並びに回収要領の詳細については以下リンクよりご確認いただけます。
※1 2025年3月12日 プレスリリース
※2 2024年6月24日 プレスリリース
※3 2024年4月17日 プレスリリース
※4 2022年11月8日 プレスリリース
【国内初の国産SAF大規模生産事業について】
コスモ石油は、日揮HD、レボインターナショナルと共同で国内での廃食用油の収集からSAFの製造・輸送・供給に至るまでのサプライチェーン構築に向けて事業化検討を進め、2022年に新会社SAFFAIRE SKY ENERGYを設立し、国内で発生する廃食用油のみを原料とした年間約3万キロリットルのSAFの供給を目指しています。本事業はNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)より採択を受けた助成事業です。
以上