COSMO

脱炭素社会に向けたCOSMOの水素ステーション

水素は燃焼してもCO₂を排出しない次世代エネルギーとして期待されています。脱炭素社会の実現に向けて、コスモエネルギーグループは水素を次世代エネルギーの柱の一つと捉え、実用化に向けた取り組みを進めています。

社会実装に向けた課題とCOSMOの果たす役割

水素エネルギーの社会実装には、FCV(燃料電池自動車)の価格の高さ、水素ステーションの不足、コストの問題、貯蔵・運搬の課題など、複数の障壁があります。コスモエネルギーグループは、岩谷産業との連携を通じて水素ステーションの整備・運営に取り組み、こうした課題の解決に貢献しています。

岩谷産業とのパートナーシップ

コスモエネルギーグループのインフラ運営力や販売網と岩谷産業の水素供給に関する専門性を組み合わせることで、水素ステーションの安定した運営と着実な展開を実現しています。

水素ステーション事業における協業体制図

出資比率:コスモ石油マーケティング 50%、岩谷産業 50%

ステーションの設計・運用にあたっては、安全性と安定稼働を重視した体制を構築しており、岩谷コスモ水素ステーション平和島では稼働率ほぼ100%という高い運用実績を実現しています。こうした取り組みを通じて、水素サプライチェーンの社会実装を進め、次世代エネルギー事業の収益化をめざしています。

水素ステーションの展開状況

コスモエネルギーグループが出資する岩谷コスモ水素ステーション合同会社が展開する水素ステーションは、それぞれ異なる立地や用途に対応したタイプで構成されており、社会実装に向けた実証的な役割も担っています。

ステーションの設置を通じて、水素サプライチェーンの構築と運用ノウハウの蓄積を進めています。

岩谷コスモ水素ステーション平和島 (1号店)

岩谷コスモ水素ステーション平和島
ステーション名 岩谷コスモ水素ステーション平和島
営業開始

2024年4月

特長
  • 国内初となるトラックターミナル内設置の水素ステーション
  • FCトラックへの対応を視野に入れた設計
  • サービスステーション(ガソリンスタンド)併設
供給方式

オフサイト型(液化水素)※

水素供給能力 60kg/h

岩谷コスモ水素ステーション有明自動車営業所(2号店)

岩谷コスモ水素ステーション有明自動車営業所
ステーション名 岩谷コスモ水素ステーション有明自動車営業所
営業開始

2025年4月

特長
  • 国内初となるバス営業所内に設置された水素ステーション
  • FCバスに対応
供給方式

オフサイト型(液化水素)※

水素供給能力 120kg/h以上

岩谷コスモ水素ステーション新砂(3号店・仮称)

岩谷コスモ水素ステーション新砂(仮称)

(イメージ図)

ステーション名 岩谷コスモ水素ステーション新砂(仮称)
営業開始

開所準備中(開所予定:2026年度)

特長
  • 物流拠点エリアに設置
  • FC商用車(トラック・バス)対応
供給方式

オフサイト型(液化水素)※

水素供給能力 60kg/h

※オフサイト型とは

水素をステーションの外部(オフサイト)で製造し、タンクローリーなどで運搬して供給する方式です。ステーション内での製造設備が不要なため、設置が比較的容易で、都市部や交通拠点などにも導入しやすいのが特長です。

次世代エネルギーを支える社会インフラとして

コスモエネルギーグループは岩谷産業との連携を通じて水素ステーションの整備に取り組み、社会に必要とされる次世代エネルギーインフラの構築を進めています。

2030年には、次世代エネルギー分野で年間100億円の経常利益を創出するという目標を掲げ、水素事業をその中核の一つに据えています。

 

今後は、再生可能エネルギーを使って得られるグリーン水素への移行や人材育成にも取り組みながら、安全性への配慮と安定供給の運用ノウハウを活かし、地域や産業を支えるインフラとしての役割をさらに広げていきます。

脱炭素社会の実現に向けて、コスモはエネルギーの未来を支える一歩を、着実に積み重ねていきます。

水素ステーション関連 最新ニュース

水素ステーションに関する新着情報です。

関連情報

Vision 2030をもっと知る

発電から販売までのサプライチェーンをつなげ、事業収益の最大化を図ります。

日本初となる国産SAFの供給を始め、水素や他エネルギーの開発を進めます。

デジタルプラント化による競争力強化と、技術開発による低炭素化を促進します。