
2024年度実績について
2024年は、在庫影響を除いた連結経常利益が1,816億円と過去最高益を更新しました。また、在庫影響を除く当期純利益は792億円となりました。
セグメントごとの経常利益の内訳としては、石油事業は、堅調な国内マージンにより、前年度比13億円増益の926億円となりました。石油化学事業は、前年度よりは改善したもののエチレンを中心に引き続き市況が低迷しており、前年度比28億円増益の△50億円となりました。石油開発事業は、円安の影響などにより前年度比141億円増益の824億円となりました。再生可能エネルギー事業では、風況の悪化などにより前年差15億円減の13億円となりました。
2025年度見通しについて
2025年度の在庫影響を除いた連結経常利益は1,650億円、在庫影響を除いた当期純利益は840億円と想定しております。
セグメントごとの経常利益の内訳としては、石油事業ではコスト増加を見込みつつも、堅調な国内マージンや製油所稼働率の改善により64億円増益の990億円を見込んでおります。石油化学事業は、石化市況が引き続き軟調な中事業構造改善の効果などにより60億円増益の10億円を見込んでおります。石油開発事業は、ヘイル油田の増産効果はありつつも原油価格および為替の影響により前年度比マイナス304億円の520億円を見込んでおります。
再生可能エネルギー事業は、新規サイトの運転開始などにより7億円増益の20億円となる見込みです。


最後に
2024年度は製油所の稼働率向上やヘイル油田の増産開始SAF製造装置の稼働開始など中計施策を着実に実行しつつ、石油化学事業における事業構造改善や洋上風力発電の第3ラウンドへの入札見送りなど事業環境の変化に対して柔軟に対応したことで在庫影響除きの経常利益は過去最高益を達成することが出来ました。2025年度は第7次中計の最終年度となります。第7次中計でメインテーマに掲げた「企業価値向上」に向け、全社一丸となって中計各目標を達成してまいります。