COSMO

石油開発事業

事業概要

pending

アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国、カタール国において、原油の自主開発・生産を行っています。

半世紀にわたる原油開発の実績に加えて、長年の文化交流を通じて築き上げてきた中東産油国との信頼関係を基盤として、既存権益鉱区での安全・安定操業を進めています。

事業戦略

脱炭素社会へ向けた移行期間にあるいま、必要とされるエネルギーの安定供給を市場から強く求められていることは事業環境における機会といえます。一方で主に以下の4つをリスクと認識し、50年にわたる原油国との信頼関係を強みとして、戦略的に事業を推進しています。

識別したリスク

  • 原油価格および生産に関するリスク
  • 脱化石燃料に伴う座礁資産化リスク
  • 油田や生産設備の事故リスク
  • 探鉱・開発に関するリスク

機会

  • 脱炭素化への移行期間におけるエネルギー安定供給の実現
  • CCS/CCUSの世界的な技術進展、普及への期待
  • 産油国との脱炭素分野での協業の可能性

強み

  • 50年以上にわたる産油国との信頼関係
  • 競争力の高い油田を保有
  • 油田操業で培った技術やノウハウ

2022年にはアブダビ国営石油会社(以下、「ADNOC」)とCCS※1/CCUS※2など脱炭素分野での協業検討に関する覚書を締結しました。今後、ADNOCと共同でアブダビ首長国における実行可能性について調査・検討を行っていく予定です。

また、2021年にコスモエネルギー開発は、長期安定供給を実現するためにアブダビ首長国海上の新鉱区であるOffshore Block4を取得しました。新鉱区は当社グループ会社であるアブダビ石油が保有する油田に隣接しており、遠浅に位置していることから操業コストを抑えることができ、競争力が高いのが特長です。さらに、生産・貯蔵・出荷施設を共同で利用することで、開発・操業コストの低減を含めたシナジーの創出が見込まれています。

※1 CCS:Carbon dioxide Capture and Storage 二酸化炭素回収・貯留

※2 CCUS:Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage 分離・貯留したCO2の利用