事業概要
アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国、カタール国において、原油の自主開発・生産を行っています。半世紀にわたる原油開発の実績に加えて、長年の文化交流を通じて築き上げてきた中東産油国との信頼関係を基盤として、既存権益鉱区での安全・安定操業を進めています。今後は、既存資産の価値最大化に加え、成長投資を通じて生産の拡大を図り、グループ全体の企業価値向上への貢献を目指していきます。
事業戦略
脱炭素社会への移行が進む中においても、エネルギーの安定供給の重要性は引き続き高く、当社は、長年にわたり築いてきた産油国との信頼関係と、競争力の高い油田ポートフォリオを基盤として、安全・安定操業の維持と収益性の確保を図っています。さらに、CCS/CCUSなど脱炭素技術の活用や、産油国との新たな協業を通じて、エネルギー供給と環境対応の両立に積極的に取り組んでいます。
さらに、デジタルやAI等の先進技術の活用による操業や業務の高度化・効率化を通じて、生産性向上と事業基盤の強化に取り組んでいます。
識別したリスク
- 中東有事等の地政学的リスク
- 原油価格および生産に関するリスク
- 脱化石燃料に伴う座礁資産化リスク
- 油田や生産設備の事故リスク
- 探鉱・開発に関するリスク
機会
- エネルギー安全保障意識の高まりによる安定供給の重要性の増大
- 天然ガス開発など、新たな資源分野への展開機会
- 保有する掘削、操業技術を活用した新規地下資源開発の機会
- 産油国との脱炭素分野での協業の可能性
強み
- アブダビ首長国との強固な信頼関係
- 競争力の高い自社操業、自社開発油田の保有
- Offshore Block4等の新規有望鉱区の保有
2022年にはアブダビ国営石油会社(以下、「ADNOC」)とCCS※1/CCUS※2など脱炭素分野での協業検討に関する覚書を締結しました。ADNOCと共同で、アブダビ首長国における実行可能性について調査・検討を進めています。
また、2021年にコスモエネルギー開発は、長期安定供給を実現するためにアブダビ首長国海上の新鉱区であるOffshore Block4を取得しました。新鉱区は当社グループ会社であるアブダビ石油が保有する油田に隣接しており、遠浅に位置していることから操業コストを抑えやすく、競争力の高い鉱区です。さらに、生産・貯蔵・出荷施設を共同で利用することで、開発・操業コストの低減などのシナジーが見込まれています。
※1 CCS:Carbon dioxide Capture and Storage CO2の回収・貯留
※2 CCUS:Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage 分離・貯留したCO2の利用