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石油化学事業

事業概要

石油化学事業は、グループ会社である丸善石油化学にて、石油化学コンビナートにおけるエチレンセンターとして安定的に石油化学製品を供給しています。また、ヒュンダイオイルバンクとの合弁会社であるヒュンダイコスモペトロケミカルはアジアトップクラスのパラキシレン製造装置にて競争力のある石油化学製品を供給しています。

事業戦略

石油化学分野の事業機会として、長期的な半導体需要の増加に伴う機能化学品需要の拡大が見込まれます。PCやスマホなどのパーソナルユースに加え、データセンターへの投資、電気自動車の需要のほか、カーボンネットゼロに対応した新たな技術や製品が生まれていく可能性があります。

識別したリスク

  • 石油化学製品価格におけるボラティリティの大きさ
  • 海外プラントの新増設による需給の緩和
  • ウクライナ情勢や円安による急激な原料価格の高騰、電力不足による計画停電(コンビナートの稼働変動)

機会

  • 長期的な半導体需要の拡大
  • 世界経済持ち直しによる需要伸長
  • カーボンネットゼロ
    (世界的な脱炭素への流れの加速)

強み

  • エチレン2基体制、国内最大規模のエチレン生産能力の保有
  • コスモ石油千葉製油所(石油事業)との石精連携、およびコンビナート連携の推進
  • 半導体レジスト用ポリマーで世界トップクラスのシェア

当社グループの強みは、丸善石油化学と京葉エチレンを合わせ、同一工場として国内最大規模のエチレン生産能力を保有していることです。主力商品のエチレン、プロビレンだけでなく、副生する留分(C4、C5等)の活性比率を高め、国内最大の生産能力を持つメチルエチルケトンなどの副産物においても大きな生産能力を保有しています。

加えて、主原料であるナフサから石油化学製品の製造およびコンビナート内のパイプラインによる販売まで、一貫したサプライチェーンが構築されており、石油事業とのシナジー効果を発揮すべく、協業を進めています。

機能化学品分野では半導体レジスト用ポリマーにおいて世界トップクラスのシェアを誇り、化成品分野では環境に配慮した製品に使用されるグローバルニッチな製品を保有しています。