事業概要
石油化学事業は、グループ会社である丸善石油化学にて、石油化学コンビナートにおけるエチレンセンターとして安定的に石油化学製品を供給しています。
また高付加価値製品の拡大や環境対応を進めることで、持続可能な社会の実現に貢献する事業としての役割も強化しています。
事業戦略
世界的な供給過剰や国内のエチレン需要の減少という厳しい業環境下において、千葉地区エチレン生産最適化を進めています。自社のエチレン製造装置を2026年度をめどに停止し、住友化学株式会社との合弁会社である京葉エチレンに生産を集約することで、エチレンプラントの稼働率向上、固定費削減を通じた基礎化学品事業のさらなる競争力強化を図ります。
機能化学品事業においては、溶剤事業の収益を堅持しながら、半導体、ヘルスケア、環境等の成長分野の拡大を目指します。丸善石油化学は、半導体フォトレジスト用ポリマーで世界的に高いシェアを占めており、世界的な需要の増加に対応して収益を最大化すべく継続的に投資を実施し生産体制の整備と生産能力の確保を進めています。
石油化学分野の事業機会として、長期的な半導体需要の増加に伴う機能化学品需要の拡大が見込まれます。PCやスマホなどのパーソナルユースに加え、データセンターへの投資、電気自動車の需要のほか、カーボンネットゼロに対応した新たな技術や製品が生まれていく可能性があります。さらに、石油事業との連携による原料調達から製造・販売までの一体運営や、データ活用による生産最適化などを通じて、競争力の強化を図っています。
識別したリスク
- 石油化学製品価格におけるボラティリティの大きさ
- 海外プラントの新増設による需給の緩和
- 国内需要の減少と中国経済の成長鈍化および内製化による輸出の抑制
- 中東情勢、ウクライナ情勢や円安による急激な原料価格の高騰、原調達環境の不安定化
機会
- CN・DX※1市場の成長による長期的な半導体需要の拡大
- 石油化学製品における世界需要の伸長
- カーボンネットゼロ(世界的な脱炭素への潮流の加速)
- AIの普及に伴う半導体需要のさらなる伸長
強み
- 半導体フォトレジスト※2用ポリマーで、世界トップクラスのシェアを保持
- 多種多様な半導体フォトレジスト※2用ポリマーの品揃え
- 最先端の半導体フォトレジスト※2用ポリマー製造技術、分析技術、品質保証で顧客の高い品質要求や生産数量増の要望に対応
- 首都圏に近い千葉エリアでの立地と、国内最大規模のエチレン生産能力を保有
- コスモ石油千葉製油所(石油事業)とのコンビナート連携の推進
- CN:カーボンニュートラル
DX:デジタルトランスフォーメーション - 半導体素子などに微細なパターンを形成するフォトリソグラフィに使用される感光性材料