コスモエネルギーグループは、「私たちは、地球と人間と社会の調和と共生を図り、無限に広がる未来に向けての持続的発展をめざします。」というグループ理念の実現のために、気候変動対策のほか、自然資本や生物多様性など環境問題についても重要課題と認識しています。また、サステナビリティの基本的な考え方に「地球環境との調和と共生」を掲げ、環境に配慮したエネルギー企業グループをめざしています。そのため、クリーンなエネルギーの利活用や地球環境保全に積極的かつ継続的に取り組むことを企業行動指針に示し、環境と調和した事業活動の推進について環境方針を制定しています。
コスモエネルギーグループの環境管理体制
当社は、代表取締役社長を議長とする「サステナビリティ戦略会議」を設置しており、当戦略会議において、サステナビリティ推進部担当役員の監視の下、サステナビリティ推進部が、長期ビジョンや連結中期経営計画で定められた気候変動対策を始めとする環境施策の進捗状況の管理、課題の洗い出しと対応策の策定等を実施し、当戦略会議に諮っています。気候変動対応等の環境施策の責任をサステナビリティ推進部担当役員が責任を負い、意思決定の最終責任はサステナビリティ戦略会議の議長(代表取締役社長)が負っています。
当戦略会議は、代表取締役社長を議長とし、構成員は、コスモエネルギーホールディングス執行役員、経営企画部長、監査室長、中核事業会社(コスモ石油、コスモ石油マーケティング、コスモエネルギー開発)社長であり、オブザーバーとして、監査等委員である取締役および社外取締役も出席し、客観的な視点を取り入れています。
当戦略会議は、環境課題に関する重要な業務や方針に関する事項の審議を行い、グループ全体に大きな影響があると判断された事項ついては、取締役会に付議・報告することで、取締役会の監督が適切に図られる体制としています。
2023年度は気候変動課題に関連する重要事項について、2050年カーボンネットゼロに向けたロードマップの見直しやGHG排出削減目標の実績・評価など、取締役会への報告を行いました。さらに、これらの内容はサステナビリティ連絡会において、グループ会社と情報共有することによりグループ会社全体の統制を図っています。
当社グループでは、環境負荷の影響が大きい事業所を中心に、各製油所を含む8事業所でISO14001認証を取得しています。内部監査を実施するとともに外部審査も受け、法令遵守はもちろんのこと、大気・水への環境負荷低減への取り組みを実施しているかの確認をしています。
ISO14001(環境マネジメントシステム)認証取得事業所
事業所名 | 取得年月 | 更新年月 |
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コスモ石油(株)千葉製油所 | 1998年3月 | 2024年3月 |
コスモ石油(株)四日市製油所 | 1998年3月 | 2022年3月 |
コスモ石油(株)堺製油所 | 1998年3月 | 2022年3月 |
コスモ松山石油(株) | 1998年12月 | 2022年12月 |
丸善石油化学(株)千葉工場 | 1999年11月 | 2023年11月 |
丸善石油化学(株)四日市工場 | 2001年12月 | 2022年12月 |
コスモ石油ルブリカンツ(株) 下津工場 | 2003年6月 | 2023年6月 |
コスモ石油ルブリカンツ(株) 大阪工場 | 2003年10月 | 2021年6月 |
コスモ石油の千葉製油所、四日市製油所、堺製油所、コスモ松山石油については毎年1回以上、コスモ石油ルブリカンツの下津工場、大阪工場については2年に1回以上、安全環境査察を実施しています。
また、丸善石油化学の千葉工場、四日市工場では、環境及び安全に関する監査を各年1回以上実施しています。
サービスステーション(SS)における環境管理
土壌環境モニタリング・対策の徹底
コスモエネルギーグループの各事業所やサービスステーション(以下SS)での事業活動において、土壌汚染の未然防止と、万が一油分が漏洩した場合の迅速かつ適切な対応のため、定期的に土壌調査を実施しています。また必要に応じて、環境影響に応じた土壌浄化、モニタリングを実施しています。
2023年度の土壌調査数は14件、土壌浄化完了数は1件でした。
2023年3月末現在2001年からの累計調査SS数は1,180件(延べ)です。
地下タンク漏洩未然防止
2010年6月の消防法改正により40年以上前に埋められた貯蔵用タンクは改修が義務づけられました。当社が所有するSSについてはすべて対応を完了しています。特約店が所有するSSについては地下タンクの対応期限を把握し、地下タンク漏洩未然防止のため、販売担当者がサポートを行っています。
新設のSSには、油の漏えいを防止する二重殻タンクや、腐食しない樹脂配管など、漏えいリスクの極めて低い機器・設備の導入を進めています。既存SSについてもその特性にあわせ配管材質の更新・強化、電気防食の実施などの設備改善を行っています。
二重殻タンク
環境事故件数、環境関連の法規制の遵守状況はESGデータ集:環境事故件数をご覧ください。