コンプライアンスの推進

当社グループは、グループ理念の「持続的発展」を実現するために、すべての役員及び社員が日々の業務において、とるべき行動や守るべき事項を「コスモエネルギーグループ企業行動指針」として定めています。サステナビリティ戦略会議において、社員一人ひとりの倫理観を高めることを目的として、企業倫理・人権研修等の様々な施策の立案や社員の法令違反・社規違反等の不正行為および倫理上の問題を匿名で相談・通報できる相談窓口を複数設置するなど、体制の整備やコンプライアンス違反の削減に取り組んでいます。

また当社は、サステナビリティ推進部にて、企業倫理・人権施策を推進するため、法令・規程遵守の社内浸透策やコンプライアンス徹底に向けた取り組みなどの具体的な活動を推進し、重要なものは、サステナビリティ戦略会議で報告・決議しております。

企業倫理違反が発生した場合、速やかにサステナビリティ推進部担当役員及び監査等委員である取締役に報告が行われるほか、次のとおり、サステナビリティ戦略会議およびサステナビリティコミッティで議論された企業倫理の遵守状況等について、担当役員からサステナビリティ戦略会議に報告され、より重要なものは取締役会に報告がなされます。

なお、サステナビリティ戦略会議およびサステナビリティコミッティで推進・実施・確認される課題は、法令違反に限らず、ESG要素を含む、例えば、次の内容になります。

• 安全：職場環境、業務効率化と時間管理
• 信頼：適正な取引、サステナブル調達
• 人権：基本的人権の尊重、差別禁止、ワーク・ライフ・バランス、ハラスメント禁止、自己研鑽
• 倫理：企業倫理の徹底、インサイダー禁止、利益相反禁止、会社財産の適切な利用、他社の知的財産の尊重、不正競争の禁止、公正な取引（独占禁止法）、腐敗防止、接待・贈答の制限（贈収賄禁止）、反社会的勢力との関係遮断、情報な適切な取り扱い

また、社外相談窓口では、セクハラ・パワハラ等、職場の人間関係に関する悩み相談も受付けており、外部専門家によるカウンセリング効果により、メンタルヘルス不調の未然防止・自身での職場環境の早期解決に取り組んでいます。必要に応じて、精神科医面談サービスも受けられます。

2022年度の相談件数は、35件（社規違反７件、ハラスメント11件、その他17件）となりました。

2022年度の重大なコンプライアンス違反（※）は、1件（製品の不適正な検査）あり、品質管理体制の強化を図り、再発防止策を徹底しました。
なお、判明した不適正な検査については直ちに是正し、出荷した製品については調査の結果、品質上問題がないことを確認しております。また、当社のプレスリリースでも報告しています。

※重大なコンプライアンス違反：当社社内規程に定める重大な悪影響を及ぼす可能性がある危機レベルに該当する違反、もしくは事故

コスモエネルギーグループは、コスモエネルギーグループ企業行動指針を実践し、より良い職場をつくることを目的として、適正な業務遂行・倫理観のある行動の徹底、人権侵害の防止・撤廃に向けた従業員教育として、企業倫理・人権研修を実施しています。

コスモエネルギーグループ企業行動指針に則して、サステナブル経営と企業行動指針の実践、人権・ダイバーシティ施策の取り組みの重要性について、グループの全従業員への「eラーニング研修（インターネット学習）」を毎年実施しています。2022年度は、2022年10月にグループの全従業員を対象に実施し、6,699人が受講しました。オリジナル教材を作成し、誠実な業務遂行の理解を深め、高い倫理感を維持することを目的にしています。

＜2022年度の企業倫理・人権研修プログラム＞

① 桐山社長メッセージ
② 企業行動指針の実践
③ 人権・ダイバーシティ
④ 法令・規則等の知識
⑤ 確認問題
⑥ アンケート

2022年度 企業倫理・人権研修
受講者数　6,699人
受講率　100％

コスモエネルギーグループでは、反社会的勢力・団体とは一切の関係を持たず、いかなる利益供与も行わないこと、また、マネーロンダリングに関与しないことを企業行動指針に掲げ、反社会的勢力との関係を遮断しています。

また、取引先との契約書において反社会的勢力排除の条項を設けることにより、取引先も反社会的勢力との関係を遮断していることを確認しています。

コスモエネルギーグループでは、誠実な取引を重んじ、「コスモエネルギーグループ企業行動指針」において、次のように接待・贈答の制限、贈収賄の禁止・腐敗防止を宣言し、自ら腐敗行為を行わないことはもちろん、代理店を含む取引先に対してもこれらの遵守を求めています。

6-3-6　接待・贈答の制限
社会常識・国際的通念の範囲を逸脱した接待・贈答の授受を行いません。また、個人的その他不正な利益の供与を目的とした不適切な接待・贈答の授受を行いません。

6-3-7　政治・行政との健全な関係
国内外を問わず、公務員（元公務員も含みます。）に対して、接待・贈答を行いません。また、政治家（候補者や元政治家も含みます。）や政治団体への不正な献金その他不適正な利益・便益の供与を行いません。

6-3-8　贈収賄の禁止
贈収賄を行わず、その約束・申出も行いません。