COSMO

海外での環境対策・環境保全

コスモエネルギーグループは、安定供給への強い使命感のもとで石油開発を事業の根幹としながら、原油採掘の現場においても環境対策・保全活動に真摯に取り組むことで、地球規模での環境コミュニケーションを図り、持続可能な社会の実現をめざしています。

周辺環境に配慮した石油開発

石油開発事業は、探鉱・開発・生産の各段階において、環境に影響を及ぼすリスクをはらんでいます。そのため、環境保全活動を重要課題と位置付け、環境への負荷をできる限り低減する取り組みを推進しています。

当社グループ会社であるアブダビ石油では2012年にヘイル油田の利権を取得し、2017年11月から生産を行っています。このヘイル油田周辺海域はジュゴンの生息域として知られており、ユネスコの生物圏保存地域(ユネスコエコパーク)に位置するため、これまで以上に環境に配慮した開発を行っています。

開発を行う際には、開発前に詳細な環境影響評価を行い政府の承認を受け、開発時は油田掘削時に発生する廃水、残土、生活排水等を地中に圧入するシステムを構築し、ゼロディスチャージオペレーションを実施しています。

また、浚渫、人工島造成工事に伴う土砂、泥水の排出を外洋に流出させないため、シルトカーテンの設置を行いました。併せて、大気、水質、水中生物、鳥類等の環境モニタリングを行い、操業が環境に影響を及ぼしていないことを確認しています。

写真 シルトカーテン設置作業
シルトカーテン設置作業

また、アブダビ石油のムバラス島では、2006年からマングローブ植林を継続しており、2022年に実施したブルーカーボン調査では、同マングローブ林のCO2貯留量は累計1,732トン、年間吸収量は約37トンと実測され、土壌・樹体の双方で高い炭素貯留効果が確認されました。加えて、マングローブ林は、密な根系と樹幹により波浪エネルギーの低減による海岸浸食の抑制・護岸構造物の長寿命化や、多様な魚類・鳥類・甲殻類の生息場の創出を通じ、生物多様性の回復にも寄与しています。

本件について、「マングローブの持つ自然機能と工学的なアプローチの組み合わせにより、経済的な合理性を確保しつつ、過酷な気候条件下におけるCO2排出削減と沿岸保護を実現した点」が高く評価され、2025年12月5日に「令和7年度気候変動アクション環境大臣表彰」を受賞しました。

写真 ムバラス島のマングローブ
ムバラス島のマングローブ

詳細は生物多様性への取り組みのページをご覧ください。

ゼロフレア操業

コスモエネルギー開発は、2001年に原油生産に随伴して発生するガスを全量回収し、地下の油層に再圧入するゼロフレア操業を、中東地域で初めて実現しました。

この取り組みは、大気汚染防止とCO2排出の削減にも寄与しています。現在は、UAEのアブダビ(ムバラス島、西ムバラス陸上集油基地、海上集油基地、ヘイル油田)4拠点でゼロフレアリングを実現しています。この環境保全と原油回収率の向上を両立させる技術は、CO2を地下圧入し貯留・利用するCCS/CCUSと親和性が高い技術です。

これまでの操業の経験や技術を活かし「2050年カーボンネットゼロ」の実現に向けて脱炭素化技術の開発と適用に取り組んでまいります。

ムバラス島 フレア

写真 ゼロフレア操業前

ゼロフレア操業前

写真 ゼロフレア操業後

ゼロフレア操業後

 

海外での環境対策・環境保全について、詳細は、アブダビ石油のホームページをご覧ください。

 

アブダビ石油ホームページ