COSMO

安全操業・安定供給

コスモエネルギーグループは、企業行動指針にて第1章「安全で事故のない企業グループであり続けます」を掲げており、あらゆる事業活動において安全と安心の確保を使命としています。グループ理念及び企業行動指針に基づき、安全に関する基本的な考え方について安全方針を制定しています。

当社グループでは、中長期的な企業価値に影響を与える重要なESG課題(マテリアリティ)の一つとして、「安全操業・安定供給」を掲げています。本来のコーポレート・ガバナンスとは異なる観点で企業価値向上に重要な基盤として、ガバナンス項目に意図的に「安全操業・安定供給」「品質確保」を重点課題として組み入れており、これらの目標とKPIを設定して安全管理体制を強化しています。

コスモエネルギーグループの安全管理体制

当社グループは、エネルギーの安定供給への強い使命感のもとグループ全体の事業活動における安全管理活動を推進し、各事業所および各部門で事故や労働災害の撲滅をめざし、安全操業・安定供給に取り組んできました。
2018年度~2022年度の連結中期サステナビリティ計画では、「安全施策の徹底」を重点項目として取り上げています。2021年度より、ガバナンス体制の強化を目的に新たに設置したサステナビリティ戦略会議に安全・リスクマネジメント委員会を統合し、「安全操業・安定供給」「品質確保」を重点課題として、安全施策を推進しています。

連結中期サステナビリティ計画の取り組み実績

当社グループでは、社会の皆様から信頼され、また安心していただけるよう、グループ全体の事業活動における安全確保および将来リスク低減を図るために、サステナビリティ戦略会議において安全管理およびリスクマネジメント活動の取り組みを推進しています。

重点項目 テーマ 主な活動施策・
目標
2022年度実績 評価
安全管理施策の徹底 安全操業・安定供給 労働災害の発生防止
重大事故の発生防止
重大労災発生
(目標 0(ゼロ)件、実績 1件)
C
重大事故発生
(目標 0(ゼロ)件、実績 0件)
A
参考:コスモ石油、コスモ松山におけるプロセス安全管理指標  
・休業労災度数率
(目標0.24以下、実績0.44)
C
・計画外停止率
(目標0.5%以下、実績4.45%)
C
品質確保 重大製品(品質)事故の発生防止 重大製品(品質)事故の発生
(目標 0(ゼロ)件、実績 0(ゼロ)件)
A

※A:目標達成、B:一部達成、C:未達成

安全施策の取り組み

当社グループでは、企業行動指針にて第1章「安全で事故のない企業グループであり続けます」を掲げて安全施策に取り組んでいます。
当社グループの製油所・工場などの事業所では、「重大事故(火災、爆発、構外漏洩、大量漏洩、重大労災)ゼロ」を安全目標に掲げ、休業労災度数率、計画外停止率、入出荷停止日数など、管理指標を設定し安全管理を実行するとともに、職場や作業環境の整備・OMS(操業マネジメントシステム)の運用を通じ、安全文化を醸成しています。

当社グループでは2022年度は重大事故の発生はありませんでしたが、重大労災が1件発生しました。また、労災も前年度より増加していることから、基本行動、基本ルールの再周知を徹底し、再発防止策を着実に実行してまいります。

コスモ石油の各製油所では、横断的な安全環境管理組織である「安全環境委員会」を設置し、「重大労災ゼロ」「重大事故ゼロ」という安全目標を掲げるとともに、休業労災度数率をKPIとして設定し、労働安全の向上に取り組んでいます。

当社グループにおける労働災害に関する実績は、ESGデータ集:労働災害の項目をご参照ください。

 

ESGデータ集:労働災害に関する実績値

事故風化防止と不安全不具合削減の取組み

コスモ石油では、東日本大震災におけるLPG爆発火災事故発生日、3月11日を「コスモ石油安全の日」と設定し、事故の事象・原因・再発防止策などを編集した動画をグループ社員が視聴するとともに、各地で安全講演会の開催などの取り組みを行い、継続して風化防止に努めています。2022年度は、海上災害防止センターの方を講師にお招きし、講演会を開催いたしました。過去の大規模災害への対応についてお話いただき、様々な事象を振り返ることで安全への意識を高める貴重な機会となりました。
事故から10年以上が経過し、事故を知らない世代へ確実に伝承するとともに、操業がけいぞくできているのは近隣住民の皆様・近隣企業・関係行政の皆様のご協力・ご支援のお陰であることに改めて感謝し、安全を最優先に業務に取り組んでまいります。

安全記念行事の様子

「安全の日」講演会の様子