当社グループは、気候変動の視点をより一層取り入れた経営計画を策定し実行していくことが、地球や社会、そして私たちの持続的な発展に不可欠であると認識しており、2021年5月に「2050年カーボンネットゼロ」を宣言しました。その実現に向けた取り組みと工程をとりまとめたロードマップを、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)におけるシナリオ分析や、外部環境・内部環境の分析等を基に策定しています。
第8次中期経営計画策定に際し、2026年にロードマップを改訂しました。改訂においては、脱炭素を取り巻く外部環境変化の不確実性を踏まえた3つの社会シナリオを想定し、自社の排出削減および社会全体への削減貢献に関する目標を再設定しました。
対象範囲:コスモエネルギーホールディングス株式会社とその連結会社(コスモ石油株式会社、コスモ石油マーケティング株式会社、コスモエネルギー開発株式会社、丸善石油化学株式会社、コスモ松山石油株式会社、コスモ海運株式会社、ほか子会社を含む)を対象としています。
カーボンニュートラルに向けた考え方

想定する3つの社会シナリオ
社会や経済を取り巻く外部要因の変動が一層大きくなることが予想される中、予測困難な状況に柔軟に対応していくため、複数の将来像を描き、3つの異なる社会シナリオを想定しました。複数シナリオにより、急速な環境変化や予期せぬリスクといった不確実性に対応した気候変動への対応戦略を推進します。

当社の温室効果ガス排出削減目標
当社グループは、エネルギー安定供給の使命を果たしつつ、温室効果ガス(Scope1+2)の排出削減施策を推進し、2030年度21%以上の削減に向けて取り組んでいます。2050年度には、社会とともにScope3も含めたカーボンネットゼロをめざします。

社会の温室効果ガス排出削減(CI値 低減目標)
当社グループは、Scope1、2、3およびサプライチェーン全体の温室効果ガス排出削減の取り組みとして、当社グループが供給するエネルギー製品のCarbon Intensity(CI値*1)低減を推進します。
社会全体のエネルギートランジションを促進し、再生可能エネルギーの活用や使用するエネルギーの効率化施策等を通じて、カーボンニュートラル社会の実現に貢献します。
*1:当社グループが供給する全エネルギー量(MJ)あたりのCO2排出量
対象CO2排出量:Scope1+2+3(カテゴリ1、3、4、9、11)

社会の温室効果ガス排出削減(削減貢献 目標)
当社グループは、自社の排出削減に加え、社会およびお客さまの温室効果ガス排出削減への貢献に取り組んでいます。
製品・サービスを通じた「削減貢献量」の拡大によって、地域社会やステークホルダーの皆さまとともにカーボンニュートラル社会の実現をめざします。

カーボンニュートラル社会の実現に向けた工程
当社グループの強みである再生可能エネルギーの取り組みを先行させつつ、社会の脱炭素技術および市場の進展に伴ったSAF、バイオ燃料の供給や、将来を見据えたCCS・水素/アンモニア・合成燃料等の実証・技術開発に取り組みます。

カーボンネットゼロへの取り組み
温室効果ガス排出削減に向けた取り組み
当社グループは、2050年までのカーボンネットゼロ実現を目指し、製油所の省エネルギー活動や再生可能エネルギー由来電力によるSS運営等に取り組んでいます。
事業運営に係るエネルギー利用について、より一層の環境負荷軽減を図っていきます。

CCS/CCUの取り組み
エネルギーの供給責任を果たしつつ排出量削減を実現する取り組みとして、CCS/CCUの検討を進めています。
製油所等から排出されるCO2を分離・回収することで、CO2排出量削減を目指すバリューチェーンを構築するとともに、CO2の有効活用を図るCCU技術についても、実現可能性・投資採算性について検討を行っています。

SAF・水素事業の取り組み
資源循環とサステナブル社会の実現に向け、SAF事業では業界に先駆けて国産SAF量産化に向けて取り組みを進め、原料調達からSAF製造・販売に至るサプライチェーンの構築を実現しました。水素事業では、岩谷産業社と業務提携を行い、水素サプライチェーンの構築に向けて取り組んでいます。

再生可能エネルギーの取り組み
世界的な脱炭素の流れを受けた中長期的な再生可能エネルギーの需要拡大を見込み、再生可能エネルギーの供給拡大に取り組みます。発電領域にとどまらず、需給調整・蓄電・電力販売も含めたサプライチェーンを一つにつなげ、再生可能エネルギーの普及を促進します。

サーキュラーエコノミーの取り組み
2050年カーボンネットゼロを達成するためには、資源・エネルギーの循環利用を促進することが重要な取り組みです。当社グループは、ステークホルダーやさまざまなパートナーと連携し、貴重な資源・エネルギーをより効率的に利活用することで、循環型社会の実現に貢献します。

その他の取り組み
カーボンネットゼロや循環型社会の実現に向け、地域の皆さまとの連携やDX/AIの活用を推進しています。
地域特性やニーズを踏まえたエネルギー利用の効率化や、地域活性化とカーボンオフセットの両立に加え、
サプライチェーン全体におけるエネルギー利用のさらなる効率化を図っています。
