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コスモエネルギーグループは、エネルギー事業を通じて社会と環境の双方に貢献することを企業の使命としています。石油業界は、世界の経済成長を支える基盤となっている一方で、環境負荷を低減し、気候変動に対応するという重要な課題を抱えています。そのため私たちは、まずは安全操業・安定供給に第一に取り組みながら、変革にも積極的に取り組み、持続可能な社会を支えるエネルギー企業としての役割を果たしていきます。
当社グループは、20年以上前からグループ理念に掲げる持続的発展(サステナビリティ)を企業経営の中心に置き、環境への取り組みを重視した経営を進めています。また、2024年には、これまでのブランドステイトメントに加えて、未来を見据えた6つの価値観(「誠実・共生・安全」&「挑戦・自発・進化」)を定め、新たなブランドフレームとして取り組みを進化させています。このグループ理念に基づく持続的な価値向上と発展の追求は、当社グループにおけるサステナビリティの根幹にほかなりません。取締役および執行役員がこのサステナブル経営を推進していくにあたり、2022年度よりESG目標への取り組みに対する評価も役員報酬に反映しています。
Vision 2030を実現するマテリアリティの取り組み
当社グループは、グループ理念とサステナビリティの基本的な考え方に基づき、8つの最重要マテリアリティを特定しています。
マテリアリティの一つ「気候変動対策」では、2021年5月に当社グループの事業から排出する温室効果ガスを2050年までにネットゼロにする「カーボンネットゼロ宣言」を発表しました。さらに、第7次連結中期経営計画の発表に際しては、カーボンネットゼロの対象をサプライチェーンまで拡大し、Scope3も含むカーボンネットゼロをめざすと宣言しました。引き続きカーボンネットゼロ達成に向け、グループ一丸となって挑戦していきます。
また、サステナブル経営を遂行する上では、人への投資が欠かせません。「人材の活躍推進・健康増進・働きがいの向上」をマテリアリティとし、Vision 2030を実現する人材集団を形成すべく、「人が活き、人を活かす人材戦略」を進めています。企業価値を高めるために、「個の力の強化」と「社員エンゲージメントの向上によるパフォーマンスの最大化」に取り組み、またすべての土台となる「健康経営」にも注力しています。
同じくマテリアリティの一つである「グループリスクマネジメントの強化」については、直近で地政学リスクや環境規制、脱炭素化・気候変動に関わる政策動向の影響など、さまざまなリスクの顕在化が懸念されています。企業を取り巻く環境は絶えず変化しており、さらに迅速な対応が求められる状況にあります。当社グループではERM(全社的リスクマネジメント)の運用を通じて、グループ横断的なリスク管理のより一層の強化に取り組んでいます。
ステークホルダーエンゲージメント
2022~2024年にかけて、投資家の皆さまに対し毎年ESG説明会を開催するなど、サステナビリティの領域において積極的な対話、および情報開示に取り組んできました。企業の持続可能な成長を実現するためには、社会的責任を果たすことが不可欠です。持続的な企業価値の向上をめざし、ステークホルダーの皆さまの声に耳を傾け、対話や協働を重ね、社会と当社グループの持続的成長に取り組むことで、皆さまの期待に応えてまいります。
