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異常気象に負けない森づくり(フィリピン)

チークやナラなど火災に強い木々を植林し、
豊かな熱帯林を少しずつ再生。
地道な活動により、州政府から感謝状をいただきました。

フィリピン

プロジェクトパートナー:公益財団法人 オイスカ

プロジェクトの目的

火災に強い樹種の植林や防火帯などの整備により、森林火災から森を守る。

背景とプロジェクト概要

フィリピンで最も大きな島であるルソン島では、20世紀後半に森林伐採が進行。さらに山火事や牛の放牧などによって、かつて州の約86%を占めていた森林が、1980年代には約25%まで激減してしまいました。大型台風による洪水や森林火災など自然災害の脅威・リスクもあり、住民の生活を脅かしています。エコ基金では、暴風や乾燥のほか火災に強い木々の植林や防火帯を整備する活動と、住民の力で森林再生をめざすための環境教育を支援しています。

2022年度 プロジェクトレポート!

2,450本の苗木を植林。順調に育つように、木々のメンテナンスも実施しました。

 

ここルソン島中部に位置するヌエバビスカヤ州は、かつては緑豊かな熱帯林がありました。しかし、大々的な森林伐採や山火事などによって、見渡す限り大地がむき出しの状態に。近年は森林の貯水能力が失われてしまい、雨季には洪水、乾季には水不足に悩まされ続けています。2022年度は、災害リスクの高いエリアに、樹木に含まれる水分量が多く火災に強いといわれるチークやナラなどを2,450本植林したほか、下草刈りや木に絡みつくツル性植物を伐るなど手間のかかる森のメンテナンスを実施。ほどよい雨に恵まれたこともあり、苗木の生存率は90%という高い結果を残せました。
※適切な感染対策を講じたうえで実施しております。
災害リスクの高いエリアへの植林 2,450本

写真1

セミナーや情報発信に取り組むなど、啓発活動にも力を入れました。

 

2022年度は、周辺の住民を対象に、森林保全の重要性や災害リスクを知ってもらうためにセミナーを頻繁に開催しました。将来の森づくりを担う地域の子どもたち向けの体験型セミナーや、キーパーソン向けの生態系を活用する防災・減災(ECO-DRR)セミナーを実施し、合計349名が参加しました。また、プロジェクトを知ってもらうためにYoutube動画を2本制作したほか、TwitterやFacebookでの情報発信をスタートするなど新しい取り組みにチャレンジしています。うれしいニュースとしては、さまざまな活動が認められ、ヌエバビスカヤ州政府より感謝状をいただくことができました。これをひとつの励みに、さらなる活動へパワーアップさせていきます。
※適切な感染対策を講じたうえで実施しております。
災害リスク軽減セミナー参加者 349名

写真2