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人と動物が共生する「安賀彩りの森」(兵庫県)

里山の保全活動も5年目に入り、果樹園のオーナー制度も定着。
里山全体を回遊できる彩りの森づくりに取り組みました。
NPOの世代交代も進んできています。

兵庫県

プロジェクトパートナー:特定非営利活動法人 奥播磨夢倶楽部

プロジェクトの目的

野生動物が暮らす空間を残しながら、放置された山林の整備と、花や果樹の植林を行う。

背景とプロジェクト概要

緑豊かに見える奥播磨の森も、実は手入れが行き届かずに荒廃が進んでいます。このままの状態が続くと、野生動物と人間の境界線である里山のあるべき姿が損なわれ、野生動物が人里まで入りこみ、お互いの暮らしが脅かされるようになってしまいます。そこで地域住民の方々と協力して間伐を実施し、日当たりのよい森に。ほかにも水路を補修して水はけをよくし、野生動物の侵入を防ぐために防護柵を設置。人と野生動物が共生する「安賀彩りの森」へ。また、再生した里地を活用して、地域特産物であるブルーベリーを中心とした果樹園をつくり、都市部の住民に里山体験と交流の場を提供。果樹の加工体験ができるよう施設整備を行い、里山での体験メニューを充実させていきます。

2022年度 プロジェクトレポート!

茅葺屋根のワークショップには大学生も参加して、古くから伝わる技術を継承。

 

里山を守り活用していくこのプロジェクトは、1月に積雪の影響で休止する期間があったものの、下草刈りや針葉樹の間伐などを計画通りに実行できました。今回は大学生など若いメンバーも参加してくれたワークショップを合計7回開催。11月の回では、茅といわれる草原に生えたススキやヨシを刈り取り、2月には茅葺屋根のふき替えを行うという貴重な体験機会を提供することができました。2022年度は、活動の中心メンバーが70代の熟練者から20~30代の若い世代にバトンタッチ。さらに都市部からもボランティアの参加があるなど、これまで培ってきた技術と想いが継承されはじめています。
※適切な感染対策を講じたうえで実施しております。
里山再生ワークショップ参加者 62名

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イノシシの被害にめげずに、新たな場所でブルーベリーを育てはじめました。

 

以前から管理しているブルーベリー園は、より生育に適した環境で育てるためにその一部を移設させることにしました。当初は下期にも行う予定でしたが、イノシシが苗木を掘り起こしてしまう被害が頻発したため、上期に集中して作業を開始。「さとやまブルーベリー園」の50本に加えて、新たに「まちかどブルーベリー園」でも90本を育てはじめました。2月からは収穫後に冷凍していた実を加工する作業に取り掛かっています。果樹園オーナーになっていただいている皆さまとともに、地域の特産物を活用した取り組みをさらに広げていく予定です。
果樹園オーナー 28名

写真2